LGイノテック、冷却・加熱全て可能な「熱電モジュール」量産

[LGイノテック、冷却・加熱全て可能な「熱電モジュール」量産]



LGイノテックは冷却と加熱が全て可能な先端部品「熱電モジュール」の量産を開始したと18日、明らかにした。

この製品は従来の冷温装置に比べて小さくて軽く、家電や自動車などのデザインの改善や利便性、安全性を向上させることができると会社側は説明した。

熱電モジュールは半導体素子に電気を供給して温度を制御する電子式冷却・加熱部品だ。 性質の違う半導体に電気を通すと片方は発熱、反対側は冷却される「ペルティア効果(Peltier effect)」を利用する。

LGイノテックの熱電モジュールは約4mmの厚さの薄い素子に放熱板などを装着した半製品タイプだ。 冷却コンプレッサーや熱線がなくてもモジュールの温度が周辺環境によって最低摂氏氷点下50度から最高映像80度までコントロールされる。

LGイノテックは高効率の熱電素子を独自開発し、熱電モジュールの性能を高めたと説明した。 素材・素子開発には10億分の1メートル水準であるナノメートル(nm)単位「超微細ナノ工法」を適用した。

この技術で従来の熱電素子を使った場合よりも加熱や冷却容量が20%増加しており、消費電力は25%減少した。 それだけ少ない電力を使用して多い量の温度を上げたり、下げることができる。

LGイノテックはこの製品を使用すれば、小型機能性冷蔵庫や冷温浄水器など家電をさらに小さく軽く作ることができると説明した。 冷却コンプレッサーが必要ないからだ。 浄水器に装着すれば、コンプレッサー方式に比べ大きさを約50%減らすことができる。

この製品は自動車運転者の利便性と走行安全性を高める。 冷温カーシート、ヘッドライト除湿装置、バッテリー冷却装置などに適用すれば、電子制御方式で温度を0.1度単位まで精密かつスピーディに調節することができる。

熱電モジュールはオゾン層破壊の原因であるフロンガスを使用しないエコ部品だ。 熱線コイルがなく、電磁波の心配もない。 熱電モジュールを使用して電磁場の環境認証(EMF)を獲得した冷温水マットが販売している。 細密な温度制御で過熱を防止して、やけどの心配もない。

家電や自動車メーカー各社はLGイノテックを通じ、用途に最適化された熱電モジュールを安定的に確保することができる。 LGイノテックは熱電素材・素子からモジュールまで研究開発(R&D)及び生産基盤を構築し、厳格な品質管理を経て供給している。

LGイノテックは冷暖房用の小型熱戦モジュールの量産を皮切りに、今後機能性冷蔵庫、自動車などに適用分野を拡大していく方針だ。 市場調査会社のTMRによると熱電素子のグローバル市場規模が昨年4580億ウォンから2020年6670億ウォンに成長する見通しだ。
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