[忠政路コラム] 今年の日本は気候も政局も異常気象? / 올 일본의 기후도 정치도 이상기상?

   
太刀川正樹‐日刊現代記者‐亜洲経済編集委員
 
今年の春の異常気象は日本だけでなく、地球規模だった。日本では4月中旬に東京都内で雪が降った。これも50年ぶりという歴史的なものだった。私は3月下旬、取材で京都を訪れたが、そのときの寒さといったら冬そのものだった。

もともと京都は盆地にあたり、冬は底冷えの寒さで有名で、湯豆腐が有名なのも人々が寒さをしのぐためという説もあるほどだが、3月末だというのに、気温が変化が一日のなかでも激しくて、多くの人々が体調を崩した。私自身も背中の神経痛に悩んだほどである。市内の北部にある北野天満宮には外国人観光客も多かったが、突然の雪にびっくりしていた。さくら見物のための内外の環境キャkで市内のホテルが予約でいっぱいだったので、やむを得ず電車で40分ほどの琵琶湖湖畔のビジネスホテルにむかったが、京都市内から琵琶湖湖畔に向かう電車の窓からは激しい雪を目撃してびっくりした。

4月の雪は珍しかったが、聞くところによると韓国でも季節はずれの雪が降ったという。4月といえば、北欧のアイスランドでは火山が噴火、噴煙のためにヨーロッパの航空機のスケジュールが一週間ほど麻痺した。日本でも成田や関空でもその影響で一週間ほど観光客が空港で足止めされた光景がテレビでも大々的に報道されていた。

異常気象は日本の一般庶民の台所も直撃した。異常気象のため野菜類が不作となり、例年よりも200%から300%に高値となったのだ。最も高かったのがトマト類で、ホテルの朝食バイキングでもトマトの数が少なくなった。キャベツ、キュウリ、玉ねぎなども高くなった。仕事で訪れた新幹線の新大阪駅構内にある大衆食堂チェーン「やよい軒」は有名だが、690円の肉野菜炒め定食を注文すると、なんと野菜類よりも豚肉のほうが量が多かったのには驚いた。普段だとキャベツ、たまねぎ、ニンジン、ピーマンなどがふんだんに入っているのだが、この四月には野菜炒めの量は激減していたのだ。

世界中の異常気象にはなにやら嫌な感じがしている。さらに日本国内の政局の不安定さも気になるところだ。日本では現在、沖縄の普天間基地の移転問題をめぐって揺れに揺れている。

日本と米国は十数年前に普天間基地を日本に返還して、その代替基地を新設することに合意しているが、その後実行に移されていない。沖縄は第二次大戦で一番多くの民間人の犠牲者を出した土地柄であり、沖縄では「米軍は出て行け」の声が圧倒的だ。鳩山民主党も昨年の総選挙でのマニフェスト(公約)で代替基地を県外に移設すると約束したのに、現在はその公約を守れずに迷走している。鳩山首相は五月末までに解決すると約束しているが、このままだとこの約束が守れるのかどうか疑わしい。

日本のマスコミも支持率が20数パーセントまで落ち込んでいる鳩山内閣を追い込もうと必死である。マスコミも野党も民主党の「政治と金」の問題をとりあげ、鳩山首相だけでなく、民主党の小沢幹事長の辞任を求めている。

民主党政権が誕生してわずか、七ヶ月にしかならないのに自民党などは政権を引きずり落とそうと必死である。国民はまだ自民党の復活を望んでいないことは世論調査の結果でもわかるが、日本の保守的なマスコミと手を組んで古い自民党政権を復活させようとしている。

米国ワシントン駐在の経験のあるシンクタンクの所長が「従来のように米国のいいなりになる必要はない。冷戦時代の日米同盟と21世紀初頭の日米同盟は変化して当然だ。いかに北東アジアの平和と安全を守るべきかを今改めて考えるべきではないか」と語っていた。無目的な米国追従はやめるべきだというのだ。傾聴するべき意見だと思う。

太刀川正樹‐日刊現代記者‐亜洲経済編集委員 mike@tkk.att.ne.jp
 



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