2026. 05. 01 (金)

円安進行、160円防衛線崩壊 市場金利29年ぶり高水準

  • 日経「政権の慎重論で日銀の手足が縛られる」

植田和男日本銀行総裁[写真=ロイター・聯合ニュース]
植田和男日本銀行総裁[写真=ロイター・聯合ニュース]

「そのような発言は控えるべきだ」。13日、経済財政諮問会議後に高市早苗総理は赤沢亮正経済産業相を呼び出し、NHKでの「金利引き上げも選択肢」との発言を叱責した。表向きは「通貨政策は日銀の管轄」という原則だが、市場は「政権が金利引き上げを望んでいない」と解釈した。日経新聞はこの流れが官邸内でも明確に感じられたと報じた。

29日、ニューヨーク外国為替市場で円・ドル相場は160円台半ばまで下落し、「160円防衛線」が崩壊した。30日、東京市場でも160円台前半で反発できなかった。日本政府の介入警戒線とされていた水準が抵抗なく崩れた。同時に、債券市場では象徴的な場面が見られた。10年物国債金利は30日、2.52%まで上昇し、1997年以来約29年ぶりの高水準を記録した。日銀が基準金利を0.75%に据え置く中、市場金利のみが急騰し、政策と市場の乖離が露呈した。

日銀の「停止」が出発点であった。28日の金融政策決定会合で金利は据え置かれた。金利引き上げを主張する委員が3人に増え、物価見通しも上方修正されたが、実際の引き上げには至らなかった。政権の慎重論が影響し、中東情勢の不安も重なり、日銀が急いで動くのが難しい環境が形成されたとの分析がある。

外部環境は急速に変化した。中東の緊張が続き、ホルムズ海峡封鎖の長期化が懸念され、原油価格は1バレル100ドルを超える水準で固定された。エネルギー輸入依存度が高い日本にはインフレーション圧力が直結した。債券市場では物価上昇を反映した国債売りが広がり、金利を押し上げた。

米国の要因も重なった。米連邦準備制度理事会(FRB)は29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置いたが、3人の地域連邦準備銀行総裁が声明文の緩和的な文言維持に反対し、引き締め継続のシグナルを送った。米長期金利が上昇し、日本にも上昇圧力が広がり、米国が容易に緩和に戻らないという認識がドル高を支えた。

為替市場ではこれらの要因が同時に作用した。SMBC信託銀行の二宮恵子シニアアナリストは「原油価格上昇による貿易収支悪化期待と米・日金利差拡大が同時に作用し、短期的に161円台までの追加下落の可能性もある」と述べた。ニッセイ基礎研究所の上野剛首席エコノミストも「現在の変動性だけでは介入の名分が不足している」とし、「162円水準まで急速に動けば当局が対応に乗り出すだろう」と診断した。

この過程で投機資金も加わった。米商品先物取引委員会(CFTC)の集計によれば、21日基準で投機筋の円売りポジションは約9万4460契約(約1兆1800億円規模)で、約1年9カ月ぶりの最大水準に拡大した。日本政府・日銀が市場介入に乗り出した2024年7月以降、最大の規模である。SMBC日興証券の丸山倫斗ストラテジストは「ファンダメンタルズの側面から円安圧力が強まっていると見て、ヘッジファンドなどが円売りポジションを拡大している」と説明した。

債券市場ではより直接的な警告も出ている。ファインブリッジインベストメンツの松川正運用部長は「金利引き上げに賛成する委員が増え、物価見通しも上方修正されているにもかかわらず、実際の政策が追随できていない」と述べた。これは中央銀行が物価の動きに遅れて対応する「ビハインド・ザ・カーブ」懸念を示す発言と解釈される。国際通貨研究所の久郷正太郎研究員も「現時点では7月の金利引き上げが有力だが、不確実性が解消されれば6月の引き上げ可能性も排除できない」と述べた。

日本金融市場の流れは一方向に固まりつつある。高油価がインフレーション期待を刺激し、債券売りを促し、同時に貿易収支悪化の見通しを通じて円安を深める構図だ。日経は政策対応が遅れるほど市場の変動性が大きくなる可能性があると指摘した。

日経は第1次石油危機時に日銀が景気刺激に執着しインフレーション抑制に遅れた一方、第2次石油危機では先制的な引き締めでショックを和らげた事例を比較し、対応時点の重要性を喚起した。引き上げが遅れると物価急騰と景気後退が同時に来るスタグフレーションのリスクが高まるとの警告である。

当局の対応余地は狭まっている。片山さつき財務相は「投機的な動きに対して断固とした強い措置を取ることができる」との立場を繰り返し表明しているが、市場では介入の実効性に対する懐疑論が少なくない。福岡ファイナンシャルグループの佐々木徹首席ストラテジストは「最近の円安は投機的要因だけでなくファンダメンタルズに基づく流れであり、介入効果が限定的である可能性がある」と述べた。野村証券の後藤裕二郎ストラテジストも「介入が行われても効果は数週間から長くても次の日銀会合(6月)までにとどまる可能性が高い」と分析した。

円安がさらに進行する場合、輸入インフレーションを刺激し、トランプ米政権の通商圧力の口実となる可能性がある点も日本当局には負担である。「160円崩壊」と「金利2.5%突破」という二つの場面は、今の日本金融市場の変化を端的に示している。政策が躊躇する間に市場と資金が先に動いているというシグナルである。





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