サムスン電子、114インチのマイクロLEDで超プレミアムTV主導…「TCLとレベルが違う」

[写真=サムスン電子]
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サムスン電子が最も進歩したディスプレイ(画面)技術である「マイクロLED(発光ダイオード)」を前面に出し、TCLなど中国TVメーカーとの格差を広げる。 米国·中東市場を中心に大きくなっている超プレミアム(超高価)テレビ市場攻略にも速度を上げる方針だ。

サムスン電子は超大型ディスプレイを好む市場トレンドに合わせ、マイクロLED TVのラインアップに89インチ、101インチに続き、114インチを追加したと7日、明らかにした。 米国·中東など海外の主要市場には最近発売し、ついに国内市場にも登場したのだ。

114インチは、韓国で発売された単一画面TVの中で最大のサイズだ。 LG電子が昨年9月、118インチのマイクロLED TV(MAGNIT)を披露したが、北米地域だけに発売し、国内では販売しなかった。

業界ではサムスン電子が最近、国内市場攻略の準備をしている中国TCLのQLED TVを圧倒する超プレミアムTVを披露したものと解釈する。 TCLは85インチと98インチに続き、1日に115インチQLED TVを発売し、プレミアム(高価)TV市場に挑戦状を出した。 中国経済メディアもカナダのインフルエンサーを引用し、“世界消費者が超大型画面と超高画質を全て捉えた115インチQLED TVに感嘆した”として支援射撃をした。 それと共に、“TCL TVは大きさが似ているサムスン電子の114インチマイクロLED TV価格の10分の1に過ぎない”と付け加えた。

しかし、TV業界ではマイクロLEDとQLEDの技術格差が大きいだけに、中国TVメーカーの超プレミアムTV市場への参入は時期尚早だと見ている。 画面の大きさは似ていてもサムスン電子と中国TVメーカーの製品間の画質に大きな差があるということだ。

マイクロLEDは、100マイクロメートル(μm)以下の超小型LEDをディスプレイ画素として活用し、バックライトやカラーフィルターなしに自ら光と色を出しながら(自発光)、最高のTV画質を具現する技術だ。 バックライトとクォンタムドットカラーフィルターを活用するLCD技術の進化型であるQLEDと比べ、真の黒色(トゥルーブラック)を効果的に具現することができ、明暗比が圧倒的に優秀な利点がある。 同じ自発光技術であるOLED(有機発光ダイオード)と比べても有機素材を活用していないため、バーンイン(画面変色)の恐れが少なく、画面をより明るくすることができ、HDR(ハイダイナミックレンジ)表現に有利だ。

業界ではLCD TVがLED TV(QLEDを含む)を経てOLED TVに進化したように、OLED TVも今後、最も画質が優秀なマイクロLED TVに代替されるものと見ている。 ただし、工程の微細化と素材加工の困難により、当分の間大量量産は難しく、超プレミアムTV市場を中心に販売量を少しずつ拡大し、QLED·OLED TVと共存する見通しだ。

市場調査会社のディスプレイ・サ・プライチェーン(DSCC)によると、マイクロLEDディスプレイの出荷量は昨年45万台から今年191万台、2025年798万台、2026年1354万台、2027年1747万台に急増する見通しだ。 関連売上は2023年4400万ドル、2024年2億1000万ドル、2025年7億1300万ドル、2026年10億8600万ドル、2027年13億9500万ドルと予測される。

マイクロLEDディスプレイの出荷量が急増する時期は2025年だ。 2025年の出荷量と売上は前年よりそれぞれ4.4倍、3.4倍増えると予測された。

2020年12月、110インチのマイクロLED TV(ザ・ウォール)を披露し、関連市場をリードしているサムスン電子は今回製品を発売し、来年の市場急成長に本格的に備えている。 米国・中東を中心に大きくなっているプレミアムTV市場が年平均14%ずつ成長し、2027年に344億ドル規模を形成するものと予想される点もサムスン電子に有利な要素だ。

サムスン電子の114インチマイクロLED TVは4K+解像度(4968x2808)とベゼル(画面枠)がほとんど見えないベゼルレスデザインを備え、家だけでなく、会社・展示館などで商業用ディスプレイとして活用できるのが特徴だ。 このため、4つの信号を同時に受けて画面に表示する「マルチビュー」機能も追加した。 カラーフィルターなしに自然色に最も近い色と明暗比を表示するだけに、映像専門家が作業用としても効果的に活用できる。 出庫価格は1億8000万ウォンで、23万7000ドル(約3億2000万ウォン)で販売するLG電子の118インチマイクロLED TVより相対的に安い。

サムスン電子のカン·ジンソン韓国総括常務は“マイクロLEDは市中に出ているすべてのTVの長所だけを備えた究極のディスプレイ”とし、“最高の技術力を備えた超高画質ディスプレイの価値を分かる消費者の選択肢を拡大し、超プレミアムTV市場を先導する”と伝えた。
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