サムスン電子、業界最速のLPDDR5X Dラムの開発…下半期から量産

[写真=サムスン電子]
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サムスン電子が「オンデバイス人工知能(AI)」スマートフォン拡散に対応するための次世代モバイルDラム(LPDDR5X)を公開した。 6月、オンデバイスAIに特化したアップルの新型モバイルチップ(AP)公開を控え、サムスン電子-クアルコムのモバイルチップ同盟が一層強固になる展望だ。

サムスン電子は現存モバイルDラムの中でデータ伝送速度が最も速い「10.7Gbps LPDDR5X」Dラムの開発に成功し、今年下半期から量産する計画だと17日、明らかにした。

サムスン電子は2021年、業界で初めてLPDDR5X(第7世代低電力メモリー)Dラムを開発した後、計3回にわたりモバイルDラムの伝送速度を改善してきた。

今回公開した新型LPDDR5X Dラムは2022年に公開した8.5Gbps LPDDR5X Dラムと比較し、データ伝送速度が約25%速くなったのが特徴だ。 量産工程も14nm(ナノメートル)から12nmに改善し、発熱を減らした。 モバイルDラム単一パッケージで32GB(ギガバイト)を支援し、大容量スマートフォンの需要にも対応した。

特に。サムスン電子は新型LPDDR5X Dラムに性能・速度に応じて電力消耗を調節する「電力可変最適化技術」と「低電力動作区間拡大技術」を適用し、全世代モバイルDラムと比較して消費電力を25%改善したと強調した。

サムスン電子は新型LPDDR5X Dラムが速いデータ伝送速度と少ない電力消耗を土台に、単一機器で生成AIを推論するオンデバイスAIに特化したと明らかにした。 利用者の要請に生成AIが早く対応するためにはDラムの反応速度(Latency)が重要だが、新型Dラムが少ない電力消耗でこの条件を満たすということだ。

市場調査業者のカウンターポイントリサーチによれば、サムスン電子が「ギャラクシーS24シリーズ」を前面に出して市場を先導しているオンデバイスAI(生成AI)スマートフォンは今年全体スマートフォン出荷量の11%を占める展望だ。 その割合は増え続け、2027年にはスマートフォン全体の43%(約5億5000万台)を占めるものと予測される。

これに対し、サムスン電子のライバル会社であるアップルも6月に生成AIに特化したモバイルチップとオンデバイスAIを備えた新型iPhone・iPadなどを披露する展望だ。

半導体業界では、サムスン電子がクアルコムと共に、新型LPDDR5X Dラムを搭載した次世代モバイルチップ(第4世代スナップドラゴン8)を開発し、アップルに対抗するものと見ている。 実際、サムスン電子は「新型LPDDR5X Dラムをモバイルチップメーカーと協力して性能を検証した後、下半期に量産する」と明らかにした。

また、サムスン電子は新型LPDDR5X Dラムをスマートフォン・タブレットPCだけでなく、推論用AI半導体に適用する方案も検討中だ。 この場合、サムスン電子が現在開発中の推論用AI半導体「Mach」シリーズに搭載することが有力だ。

サムスン電子・メモリー事業部のペ·ヨンチョル商品企画室長(副社長)は“低電力・高性能半導体の需要が増加するにつれ、LPDDR Dラムの応用先が既存のモバイルからサーバーなどに拡大するだろう”とし、“サムスン電子は今後も顧客との緊密な協力を通じ、近づくオンデバイスAI時代に最適化したソリューションを提供し、絶えず革新していく”と明らかにした。
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