韓国型ロケット「ヌリ号」、3回目の打ち上げへ…目標軌道到達後、衛星まで分離に成功

[写真=韓国航空宇宙研究院]


25日午後、羅老宇宙センター第2発射台から発射された韓国型ロケット「ヌリ号」が目標の高度に到達したあと、衛星まで分離に成功した。

科学技術情報通信部のイ・ジョンホ長官はこの日、全羅南道高興羅老宇宙センターでブリーフィングを通じて「国内(韓国)宇宙輸送能力を確保するために独自開発したヌリ号の3回目の打ち上げが国民の関心と声援の中で成功的に完了した」と報告した。続けて「次世代小型衛星2号の場合、南極世宗(世宗)基地で衛星信号を受信したことを確認した」と発表した。ただ「主搭載衛星である次世代小型衛星2号とキューブ衛星6基は正常分離されたことを確認したが、ドヨサット4基のうち1基は射出成功可否を確認するためには少し時間がかかる」と付け加えた。

韓国型発射体ヌリ号(KSLVⅡ)3次発射には、ハンファエアロスペースが民間企業として初めて参加し「韓国型スペースX」に向けた可能性を示すことで注目された。

ヌリ号は、1.5トン級の実用衛星を地球低軌道に投入するために開発した発射体だ。1回目の打ち上げでは発射体の性能は確認されたが、衛星母体を軌道に安着させることには失敗した。2回目の打ち上げでは、通信機能を備えた性能検証衛星を軌道にきちんと投入した。また研究用キューブ衛星も成功裏に射出し、任務遂行を完了した。

今回の3回目の打ち上げでヌリ号に搭載された衛星は、次世代小型衛星2号機1基と副搭載衛星(キューブ衛星)7基の計8基である。3段目から20秒間隔で直接射出する方式で発射が完了し次第、衛星8基すべてが任務投入準備を終える方式だ。代表的な衛星は、韓国科学技術院(KAIST)人工衛星研究所が開発した次世代小型衛星2号。重さは約180㎏で、レーダーなど装着された各種装置を宇宙環境でテストすることになり、予想任務期間は2年だ。

一緒に搭載されたキューブ衛星は、空を高く飛ぶジギ(鴫)の韓国語「ドヨ」に「SAT(人工衛星)」を加えて「ドヨサット」と名付けている。韓国天文研究院が開発したドヨサットは、4ギガ編隊で飛行し、宇宙環境を観測する小型衛星だ。重さはそれぞれ約10キロで、大きさは6U。「U」はキューブ衛星の大きさを表現する単位で、1Uは横・縦・高さが10㎝の立方体だ。ドヨサットは今後1年間、高度550kmで飛行しながら宇宙プラズマ分布と太陽風による宇宙暴風などをリアルタイムで分析する。

宇宙科学研究の任務も遂行する。韓国天文研究院は次世代小型衛星2号を通じて近地球軌道宇宙放射線を観測する予定だ。地球を巡る宇宙放射線地図の作成、宇宙銀河放射線変化研究などが主な目標だ。この他にも熱制御装置、高出力電力増幅器、航法装置、太陽電池配列機など宇宙核心技術開発事業課題として完成した技術を適用し宇宙環境にデビューする。
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