デシャンボーの驚異的な飛距離アップ・・・PIFサウジインターナショナル練習場に「フェンス」

[写真=PIFサウジインターナショナル提供]


ブライソン・デシャンボー(米国)が筋肉量を増やし始めたのは2019年末からだ。ゴルフの正解は「飛距離」と判断したためだ。

2020年初め、彼は体重を9キロも増やした。しかし、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)が広がり、プレーヤーズ選手権の途中、大会は中止となった。米プロゴルフ(PGA)ツアーは予期せぬ休息に入った。

この期間、デシャンボーは止まらなかった。筋肉量を9キロ増やし、シーズンが再開された時、ディシャンボは一気にドライバー飛距離1位に上がった。ボールを打つ姿がまるで映画マーベルに登場するハルクのようだった。

デシャンボーはPGAツアーが用意したチャーター機に乗って厚い物理学の本を読んだ。食事も管理した。飛距離を伸ばすためだ。

飛距離の増加につながったのは2020年7月、ロケットモーゲージ・クラシックのオープンからだ。当時、彼女はマシュー・ウルフ(米国)を3打差でおさえて優勝した。

2020~2021シーズン、デシャンボーは優勝カップを手に入れた。メジャーUSオープンでのことだ。当時69打、68打、70打、67打を打った。米ゴルフ協会(USGA)をあざ笑うかのように、飛距離アップと完璧なショートゲームでコースを攻略した。4日連続アンダーパーを記録した。

昨年(2021年)はアーノルド・パーマー・インビテーショナル presented by マスターカードで優勝した。彼はシーズン終了後、飛距離1位を守った。平均ドライバー飛距離は323ヤード(295m)だ。PGAツアー史上初めて、平均ドライバー飛距離320ヤード(292m)を突破した。1シーズンで計5万1790ヤード(4万7356キロ)も飛ばしたのだ。

彼が2月3日(韓国時間)から6日までの4日間、サウジアラビアのキングアブドラ経済都市にあるロイヤル・グリーンズ・ゴルフ&カントリークラブ(7010ヤード、パー70)で開かれる2022~2023シーズンアジアツアー開幕戦PIFサウジインターナショナルパワードバイソフトバンクインベストメントアドバイザーズ(以下PIFサウジインターナショナル・賞金総額500万ドル)に出場する。

今回が3回目の出場だ。デシャンボーの出場でPIFサウジインターナショナル組織委員会(以下 組織委)は忙しくなった。デシャンボーのドライバー平均飛距離は295メートルだ。現在、ドライビングレンジ(以下 練習場)の設定では、彼のボールが12番ホールのティーインググラウンドに送られるからだ。結局、組織委はフェンスを設置した。

マイク・オリバー大会運営統括は「300ヤード(274m)全長に上り坂だが、昨年大会の時、デシャンボーが打つ練習ボールが12番ホールティーインググラウンドまで飛んでいったことがある」とし「デシャンボーが練習する時、選手とファンの安全を保障するためフェンスが設けられた」と説明した。

デシャンボーは最近、「その気になれば、400ヤード(365m)も可能だ」と話した。

これについて彼は、「今年は飛距離がさらに伸びた。サウジでものすごい長打を見せてやる」と自信を示した。

これを快く思わないゴルフ界の帝王がいる。ゴルフの伝説と呼ばれる「黄金の熊」ジャック・ニクラウス(米国)だ。彼はツアー通算73勝(メジャー18勝)を保有している。8勝を保有しているデシャンボーに比べて優勝回数が9倍を越える。

最近、ニクラウスは「飛距離を制限すべきだ」と主張した。

ニクラウスはUSGAと英国王立ゴルフ協会(R&A)に不満を吐露した。彼は「USGA、R&Aが何をしているのか分からない。ボールの性能も戻さなければならない。止めどなく伸ばす飛距離はあらゆる問題を引き起こす」と述べた。

さらに「ミュアフィールド・ビレッジ・ゴルフ・クラブが8000ヤード(7315m)の長さになることはないでしょう。これを守るためには周辺の住宅をすべて買わなければならない」と皮肉った。同クラブは、大会時パー72、7392ヤード(6759m)に設定される。

サウジ大会のディフェンディングチャンピオンは「長打者」のダスティン・ジョンソン(米国)だ。彼は1・3回で優勝した

デシャンボーがドライバー飛距離1位だった2021~2022シーズンでジョンソンは7位だった。当時、彼の平均ドライバー飛距離は312ヤード(285m)だった。これも12番ホールにいる選手とギャラリー(の安全)を脅かす恐れがある。
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