サムスンSDI、米国進出秒読み…パートナー社の輪郭も出た

[サムスンSDI、米国進出秒読み…パートナー社の輪郭も出た]



サムスンSDIが世界4位の完成車メーカー「ステランティス(Stellantis)」と提携し、米国市場に進出するという見通しが出ている。韓国バッテリーメーカー3社のうち、まだ合弁会社がないサムスンSDIがステランティスの電気車バッテリー物量を確保するため、積極的な攻勢を展開するものと見られる。

5日、業界によると、ステランティスが8日、電気車(EV)デーを開き、バッテリーの発注を公式化する予定の中、サムスンSDIとパートナーシップを結ぶ可能性が台頭されている。

ステランティスは今回のEVデーで、北米地域で生産するジープ・クライスラー・ダッジなどの電気車モデルに搭載するバッテリーに対するビジョンを公開する予定だ。ステランティスは2025年から新車を全て電気車で発売するという計画だ。

パウチ・角形などバッテリーの類型はまだ知られていないが、2024年の供給分として年28GWh(ギガワット/時)に至る量になるものとみている。

市場調査会社のSNEリサーチによると、昨年、国内バッテリーメーカー3社(LGエネルギーソリューション、サムスンSDI、SKイノベーション)のバッテリー供給量が50.7GWhであることを考慮すれば、大規模な物量だ。LGエネルギーソリューションが34.3GWh、サムスンSDIが8.4GWh、SKイノベーションが8.0GWhだ。

国内バッテリーメーカー3社の中ではサムスンSDIが積極的に受注戦に乗り出し、パートナーシップを締結する可能性が高いという分析だ。

LGエネルギーソリューションとSKイノベーションが米国にそれぞれGM、フォード社との合弁会社を設立することにした反面、サムスンSDIはまだグローバル自動車企業と合弁会社を設立しなかったためだ。

米国政府が2025年からは自国内で生産された部品が75%以上含まれた電気車だけに関税恩恵を与えることにし、バッテリー会社の立場では米国への進出が不可欠な状況だ。サムスンSDIは現在、米国内のバッテリーパック組立工場だけあって、バッテリーセル(Cell)ラインはない。

これにステランティスのバッテリー物量を確保した場合、米国内の合弁会社を設立する可能性が大きい。場所はサムスン電子・オースティン工場敷地やミシガン州などが取り上げられている。チョン・ヨンヒョンサムスンSDI代表は先月、あるイベントで"(米国進出を)検討している"と明らかにした。

また、サムスンSDIはステランティスブランドのうち、フィアット電気自動車に角形バッテリーを供給し、関係を結んでいる。

一方、世界シェア1位の中国のCATLとLGエネルギーソリューション、SKイノベーションもEVデーでの発表を見た後、受注戦に参加する展望だ。

キム・ヒョンスハナ金融投資研究員は"ステランティスがバッテリー調達計画を発表する予定であり、サムスンSDIとパートナーシップを締結する可能性が台頭した"と述べた。
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