大韓航空、乗務員の宇宙放射線被ばく量管理システムの構築へ

[大韓航空、乗務員の宇宙放射線被ばく量管理システムの構築へ]



大韓航空が来年、航空乗務員の宇宙放射線被爆量を体系的に管理できるシステムを構築する。

4日、業界によると、大韓航空労使は先月10日、宇宙放射線関連の労使協議会議を開き、このような内容に合意した。

宇宙放射線は太陽または宇宙で発生して地球に入ってくる放射線だ。北極の航空路(米国・カナダ→韓国)を利用したり、高い高度で運航する際に露出量が増えることが分かった。最近は大韓航空で32年間働いた操縦士が急性白血病闘病中に放射線被ばくによる労災を初めて認められた。

これに先立ち、国土省は乗務員の宇宙放射線安全管理規定の被爆放射線量安全基準を「年間50mSv(ミリシーベルト)を超えない範囲内で5年間100mSv以下」から「年間6mSv」に下げた。

大韓航空は国土省の規定以前から乗務員たちの年間被爆量が6mSvを超えないように管理している。今回のシステム構築を通じては乗務員の被ばく量をさらに下げ、体系的に管理する方針だ。

大韓航空は来年から乗務員のフライトルートと飛行時間を管理するプログラムを設けて運営する予定だ。現在も毎月、乗務員個人別の累積宇宙放射線量を社内情報サイトで照会できるようにしているが、新規プログラムを導入し、被ばく量の計算や運航日程の変更などを自動化する。年間6mSvに近い被ばく量を記録した客室乗務員は北極航空路ではない路線や飛行時間が短い路線に自動的に配分される。

さらに、北極航空路の路線に対し、放射線被爆量の実測にも乗り出す。 放射線測定装備と基準によって実測値が異なるため、大韓航空は専門機関との協議を経て、合理的な測定法をまとめる予定だ。

乗務員の社内教育プログラムに宇宙放射線に対する理解などの項目も追加し、乗務員の定期検診の際、個別放射線被曝量の数値を参考に問診するなど放射線関連乗務員の健康管理も強化する。
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