「不動産より株」・・・株式市場に参入した富裕層が2倍以上増加

[写真=Gettyimagesbank]


富裕層が銀行の預金や不動産を整理し、株式市場に参入している。低金利の長期化と政府の規制政策が重なり、これまで不動産などに集中していた高額投資家の資金の相当部分が株式市場に流れ込んだものとみられる。

24日、サムスン証券によると、昨年1度に10億ウォン以上をサムスン証券の株式口座に振り込んだ履歴のある顧客は508人で、2019年(189人)に比べて約166%増加したものと集計された。サムスン証券がこれらの顧客に調査した結果、全体アンケート対象のうち97人(19%)が不動産資産を売却した代金を口座に振り込んだと答えた。

対象は異なるものの、前年度のアンケート調査の場合、わずか8%だけが直前投資対象が不動産だったと答えた。証券市場に投資した高額資産家がこの1年間で大幅に増えたのはもちろん、不動産の売却を通じて株式投資資金を調達した割合も増加したものと類推できる。

501人の資産家の平均投資予想金額は約23億ウォンであり、100億ウォン以上を投資したという顧客も17人に達した。証券会社に資金を振り替えた資産家の65%は株式に、13%は債券に投資していた。韓国の国内株式に投資しているという回答は224人(44%)、海外株式に投資しているという顧客は108人(21%)と集計された。

今後、国内外の株式に投資すると回答した割合も372人であり、74%に達した。安全資産である債券(7%)、間接投資であるファンド(6%)に投資するという回答は一桁にとどまった。また、振り替えた資金を海外株式に投資しているという顧客も108人(21%)を記録し、2019年(13%)より大幅に増加した。

サムスン証券のアンケート結果は、最近、証券市場を牽引している膨大な流動性が、高額資産家らの資金移動とも無縁ではないことを示している。新韓金融投資によると、2020年の有価証券市場やコスダック市場での個人投資家の累積買い越し金額は63兆8000億ウォンに達した。同期間、投資者預託金は38兆1000億ウォン、全体の証券市場の待機資金は51兆5000億ウォン増えた。それぞれ前年と比べて139%、71%増加した規模だ。

全体流動性対比相対比重も過去の平均に比べて高い水準に上昇した。昨年末基準の家計流動性(M2)対比待機資金の割合は7%台で、2002年統計を取り始めて以来、最高値を記録した。金融危機に見舞われた2008年末とコロナ19拡散初期、指数が急落した時期を除けば過去最高水準に該当する。

新韓金融投資のキム・ダミ研究員は「(個人投資者の資金は)金融危機前のファンドブームや2011年以降の長期横保障の影響で2020年まで規模や影響力は大きくなかったが、個人の株式市場参加が拡大し、潜在資金としての重要性が高まった」とし「コスピが3000ポイントに安着した現時点で、待機資金の急増は追加資金の流入につながるだろう」と予想した。
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