[CES 2021] ベライゾン、「コロナで断絶した日常、5Gでつなぐ」

[写真=ベライゾン提供(米現地時間11日、ベライゾンのハンス・ベストバーグCEOが演説をしている]


新型コロナウイルスが断絶させた日常、5Gが代案になるのだろうか。

米通信大手のベライゾンは世界最大のテクノロジー見本市『CES 2021』で、新型コロナウイルスの影響で観覧が制限されたスポーツ競技と各種公演をリアルタイムで中継し、美術作品や文化遺産を仮想空間でデジタルで提供する5Gの活躍ぶりを紹介した。

ベライゾンのハンス・ベストバーグ(Hans Vestberg)最高経営責任者(CEO)は11日(現地時間)、開幕の基調演説で「5Gは単に通信技術の革新ではなく、他の産業の革新を可能にする真の『ゲームチェンジャー』とし、コロナで断絶した日常で5Gをどのように活用できるのか具体的な事例を紹介した。

ベライゾンは5G技術で米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)を生中継するパートナーシップを発表した。今年末まで28のNFL会場に5G網を構築し、7つのカメラの角度から試合をリアルタイムで観覧できるようにする計画だ。ベライゾンは現在、米フロリダ州タンパにあるベイ・バッカニアーズの本拠地『レイモンド・ジェームス・スタジアム』にこれをテスト適用した。

ベストバーグ氏は、「5Gを通じたスポーツライブはコロナという特別な時期に非常に偉大な接近」とし「これを通じてファンは選手たちと引き続きつながるだろう」と強調した。

また、米運送大手のUPSやスカイワードと米フロリダで5G技術を活用したドローン宅配サービスもテスト中だと紹介した。UPSは、2019年に米連邦航空局(FAA)から事業認証を受けて以来、現在まで約3800件のドローン配送に成功した。ベストバーグ氏は、「速度が速く遅延時間の少ない5Gこそドローンを管制できる理想的な技術だ」と強調した。さらに「5Gドローンはコロナ事態の中で非対面配達手段として注目されるだろう」と言及した。
 

[写真=CES 2021(5Gで美術作品を鑑賞する方法を説明しているベストバーグ氏)]


ベライゾンは5Gが文化、エンターテインメント分野とシナジーを出せる事例も紹介した。ベストバーグ氏は同日、ニューヨークのメトロポリタン美術館の作品を仮想空間で観覧できるデジタルギャラリーサービスを公開した。まずは50点の芸術作品が展示され、そのうち4点はAR(拡張現実)技術が適用された。5Gだけでなく、4G対応の端末でも観覧できる。ベライゾンはスミソニアン博物館とも提携し、今後5年間、各種の文化遺産を3Dコンテンツとして提供するサービスを開発する予定だ。ベストバーグ氏は、3Dスキャンの技術で史上初めて人類を月に着陸させることに成功した『アポロ11号』を具現したARコンテンツも公開した。

ベライゾンは、ライブプロモーション世界最大手の米ライブ・ネイションと手を結び、15の公演場で各種公演をライブで提供する提携も締結した。これに先立ち、ベライゾンは自社の『ベライゾンアップ』会員にロサンゼルスにあるWiltern Theaterの公演をライブで提供したりもした。

ベストバーグ氏は、「5Gはあらゆる可能性を発揮するデジタル連結」とし「また、人をつなぎ、情報格差を解消するとともに、企業と地域社会の機能を根本的に変化させる能力を備えている」と述べた。
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