李柱烈総裁「ウォン高ドル安、輸出への影響は限定的」

[写真=韓国銀行提供]


韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は14日、「最近のウォン・ドル為替レートの下落(ウォン高ドル安)が国内(韓国)輸出に及ぼす影響は限定的」と述べた。

李総裁はこの日午前、ソウル中区の韓銀本館で金融通貨委員会の直後に通貨(金融)政策方向について記者懇談会を開き、「為替が輸出に影響を与える要因だが、韓国の輸出は為替に対する影響が過去より大きくない」と明らかにした。

また「(輸出は)為替レートよりグローバル需要や国際交易状況、最近は新型コロナ状況に大きくと左右される」とし、「為替レートが輸出が及ぼす影響はかなり限定的」と説明した。さらに「最近ウォン高が進んだが、輸出に否定的だといえる状況ではない」と強調した。

ただ、為替相場の変動性が拡大する可能性があると見込んだ。彼は「最近の世界的なリスク要因が依然として残っており、不確実性がいつになく高いため、為替相場の変動性は拡大する可能性がある」と述べた。

ウォン・ドル為替レートは最近1150ウォン付近までウォン高が進んだ。今月12日には1年半ぶりに1140ウォン台で取引を終えた。ウォン高で韓国の輸出企業の負担が加重されるのではないかという懸念が少なくなかった。

李総裁は「国内外の経済動向が韓国市場にどのような影響を与えるのか注意深く観察し、必要に応じて市場安定のための適切な措置を取っていく計画だ」と述べた。
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