7月の経常収支、74億5000万ドルの黒字・・・9ヵ月ぶりの最大規模

[写真=聯合ニュース]


今年7月、韓国の経常収支黒字規模が9カ月ぶりに最大を記録した。対中国と米国への輸出が増加に転じ、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の影響で輸入と海外旅行が減った影響だ。

4日、韓国銀行が発表した国際収支暫定値の統計によると、7月の経常収支は74億5000万ドルの黒字だった。黒字規模は昨年10月(78億3000万ドル)以後、9ヵ月ぶりの最大規模だ。

昨年同期に比べ、商品輸出と輸入との差額を意味する商品収支の黒字規模が増加し、サービス収支の赤字規模は縮小した。7月の商品収支の黒字は69億7000万ドルで、昨年7月(61億8000万ドル)より7億9000万ドル拡大した。

韓国銀行経済統計局のイ・ソンホ金融統計部長は「下半期の経常収支黒字の予想規模は400億ドル水準だが、7月の経常収支黒字は74億5000万ドルで、この程度なら見通しの範囲内と判断する」と述べた。

輸出は昨年7月比7.1%減の428億3000万ドルを記録し、前年同月比で5ヵ月連続減少傾向が続いた。グローバル需要と生産が萎縮し、石油製品(-42.7%)、乗用車・部品(-10.6%)などを中心に減少した。反面、情報通信機器(9.4%)と半導体(5.5%)などは増えた。

ただ、対中国輸出は2ヵ月連続で増加を続け、対米輸出も前月-8.2%から7.7%増加に転換した。その他の地域は減少した。

イ部長は「中国がコロナ19事態以降、最も先に経済活動を再開し、中国向け輸出が6月から増加に転じており、米国も7月に入って増加に転じた」とし「東南アジアの場合、まだ経済活動が不十分で輸出が不振な状況」と説明した。

輸入は386億9000万ドルで11.6%減少し、輸出と同様に5ヵ月連続減少した。資本財輸入が7.2%増加した反面、原材料および消費財輸入はそれぞれ25.6%、7.6%減少した。

サービス収支の赤字規模は、旅行収支の改善などのおかげで11億1000万ドルを記録し、昨年の15億5000万ドルより4億4000万ドル減少した。コロナ19の影響で出入国数字が大きく減少し、旅行収支赤字が前年同月11億3000万ドルから今年7月3億7000万ドルへ大きく改善した。

同期間、本源所得収支の黒字は24億7000万ドルから19億5000万ドルへと減少した。移転所得収支は3億7000万ドルの赤字で、1ヵ月ぶりに再び赤字に転じた。

資本流出入を示す金融勘定純資産(資産-負債)は7月中に95億9000万ドル増えた。直接投資の場合、国内人(韓国人)の海外投資が31億5000万ドル増加し、外国人の国内投資は8億3000万ドル増えた。証券投資は主要国証券市場の好調と共に国内人海外投資が46億7000万ドル、外国人国内投資は50億8000万ドル増加した。

金融派生商品(デリバティブ)は4億6000万ドル減少した。その他の投資は、資産が9億3000万ドル、負債は86億7000万ドル減少した。準備資産は4億ドル増加した。
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