8月の消費者物価が野菜など農畜水産物価格の高騰で5ヵ月ぶりに最大の上げ幅を記録した。
統計庁が2日に発表した「2020年8月の消費者物価動向」によると、8月の消費者物価指数は105.50(2015=100)を記録し、前月比0.6%、前年同月比0.7%上昇した。
これは新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の拡大が始まった3月に1.0%上昇を記録して以来、最大の上げ幅だ。
品目別では商品が1.2%、サービスは0.3%が上昇した。
商品の中では農畜水産物が10.6%上昇し、全体物価上昇を牽引した。8月基準では、2017年以降最大の上げ幅だ。物価上昇率には0.81%ポイント貢献した。
工業製品は昨年比0.4%下落した。石油類は昨年比10%下落し、物価を-0.43%ポイント引き下げた。電気・水道・ガスは4.4%下落し、物価には-0.16%ポイントの影響を与えた。
サービスは、個人サービスが1.1%上がったが、公共サービスは1.8%下落した。伝貰(チョンセ)は前年同月比0.4%、月貰(ウォルセ)は0.2%上がった。
農畜水産物価格の上昇を受け、「生鮮食品指数」も前月比10.5%、前年同月比15.8%と大幅な上昇を見せた。前年同月比で生鮮魚は7.3%、生鮮野菜は28.6%、生鮮果実は7.2%それぞれ上昇した。
「農産物及び石油類除外指数(根源物価)」は前月比0.2%、前年同月比0.8%それぞれ上昇した。根源物価は季節的な要因や一時的なショックによる物価変動分を除き、長期的な傾向を把握するために作成する。
OECD基準の根源物価である「食料品及びエネルギー除外指数」は前月比0.2%、前年同月比0.4%上昇した。体感物価を示す生活物価指数は先月より0.8%、昨年8月よりは0.5%上昇した。
品目性質別では、農畜水産物物価が上昇した。7月のゲリラ豪雨の影響で野菜の出荷が減少し、8月の消費者物価指数は前月比0.6%、前年同月比0.7%それぞれ上昇した。
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