[ニューヨーク株式市場] FRB「無制限の資金投入」にも不安は続き

  • ダウ3.04%↓ S&P500 2.93%↓ ナスダック0.27%↓

[写真=ロイター・聯合ニュース]


23日(現地時間)、ニューヨーク株式市場は米国の中央銀行である連邦準備制度(Fed・FRB)の「無制限ドル投入」にも方向性を変えず、下落を見せた。

この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ平均株価は前場より582.05p(3.04%)安の1万8591.90で取引を終えた。S&P500指数は67.52p(2.93%)下げた2237.40で取引を終えた。ナスダック指数は18.84p(0.27%)落ちた6860.67で取引を終えた。

同日午前、FRBはコロナ19事態に対応するため、「無制限量的緩和」(QE)に突入した。先立って去る15日、FRBは計7000億ドル限度で国債と住宅ローン担保証券(MBS)を買い入れるQE再開を公式化している。しかし、この日に無制限のドル投入を通じて事実上、制限がないと宣言したわけだ。

また、融資機関の発足を通じて流動性危機に直面した社債市場も支援することにした。FRBが社債買入に乗り出すのは初めてだ。これだけでなく、学生ローン債権と信用カードローン、中小企業庁担保債権など多様な形態の債権を流動化することにした。

FRBはこの日の声明で「パンデミック(pandemic・世界的大流行)に広がったコロナ19が米国と全世界に困難を与えている」とし、「米国経済を支えるために、あらゆる範囲での選択肢をとる」と明らかにした。

しかし、FRBの破格的なアクションにも連日下落を見せる市場の方向性は変えられなかった。すでに全世界がコロナ19感染圏に入り、手に負えないほど広がったうえ、米政府の景気刺激法案が上院通過に失敗し、市場に対する不安感が投資心理を低下させたためだ。

ロバートWベアードの投資ストラテジスト、ウィリー・デルウィッシュ氏は、「FRBの措置はクレジット市場に役立つという点で重要だが、株式市場の次元では十分ではない」と指摘した。続いて「今(市場が)必要とするのは、議会が景気刺激策を通過させることだ」と付け加えた。

大西洋を渡って欧州の主要株式市場も軒並み急落した。

英国FTSE100指数は前営業日比3.79%急落した4993.89で取引を終えた。フランスのCAC40指数も3.32%下げた3914.21で、ドイツDAX指数は2.10%下落した8741.15でそれぞれ取引を終了した。汎欧州指数のストックス欧州600は、前日より4.30%安の280.43で取引を終えた。

国際原油価格は上昇して取引を終えた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で5月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエト(WTI)は、前取引日より1バレル当たり3.2%高の23.36ドルで取引を終えた。ロンドンICE先物取引所の5月物ブレント原油は1バレル当たり0.48%高の27.11ドルを示した。

代表的な安全資産である金価格は大幅に上昇した。ニューヨーク商品取引所で4月引き渡し分の金は前取引日より1オンス当たり5.6%(83ドル)急騰した1567.60ドルを記録した。
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