アップルを襲ったコロナ19・・・ウォール街の緊張も高まり

  • アップル、"1〜3月の売上高目標達成は厳しい"…13カ月ぶりに業績警告

  • "中国工場の操業再開が遅れ、需要鈍化が予想され"

[写真=AP・聯合ニュース]


コロナ19が米国最大手のスマートフォンメーカー、アップルを襲った。アップルは17日(以下 現地時間)、今年1〜3月に(2020会計年度第2四半期)の売上高見通しを達成できないとの見通しを出したた。伝染病の拡散により、中国の供給網に支障が生じ、需要も鈍化したためだと説明した。アップルは、コロナ19による影響を正確に推算するのは難しいとし、新しい業績見通しを出さなかった。

アップルの発表で憂慮が現実化したということが証明され、市場の緊張は高まっている。今後、他の企業がコロナ19による業績低下見通しを続ける場合、常勝疾走常勝疾走していた米国の株式市場も打撃を受けるしかないと専門家らは指摘した。

◆アップル "正常化の速度が当初の予想より遅い"

ブルームバーグなど外信によると、アップルは17日に声明を出し、1〜3月期の売上高目標達成が厳しいと明らかにした。昨年1月以来13カ月ぶりに出た業績警告だ。アップルは、「中国で委託会社の操業が再開されたが、正常化の速度が当初の予想より遅い」とし、そのため、世界的にアイフォン(iPhone)の供給が一時的に制約されると付け加えた。アップルはiPhoneなど製品のほとんどを中国で生産している。

コロナ19の拡散を防ぐため、中国内のアップルストアの営業も一時的に中断され、製品の販売に打撃を受けているとアップルは説明した。

去る1月末、アップルは今年1〜3月の売上高見通しを前年比9〜15%増加した630億〜670億ドルに提示した。これさえもコロナ19の影響を反映して範囲を広く捉えたものだった。それにもかかわらず、亜プルが直前の予測値さえ達成できないと明らかにした。

中国は延長した春節連休が終わり、工場が操業を再開しているが、一部の人材復帰が遅くなって工場再稼働が遅れている。アップルの最大委託生産メーカーであるフォックスコンの河南省鄭州工場は、コロナ19の恐怖で会社復帰を先送りする従業員に1人当たり3000元(約50万円)を支給するという公告まで掲げた。フォックスコンの場合、2月末まで中国本土の生産量の50%、3月中旬まで80%を回復するのが目標だ。

◆"他の企業の業績下方修正が続けば、ウォール街も揺れる"

アップルの業績警告は高空行進していた米国の株式市場にも波紋を投げると観測される。中国の供給網と中国市場への依存度が高い企業の業績も、次々と下方修正される可能性が高いためだ。米ニューヨーク株式市場はコロナ19の拡散にもかかわらず、米国経済指標の好調などを背景に何度も高値を塗り替えてきた。代表銘柄であるアップルの株価も1月末に全四半期の業績好調を発表した後、常勝疾走した。

フィナンシャルタイムズ(FT)は、コロナ19による企業業績の悪化がアップルを通じて確認されただけに、市場の不安が高まる可能性があると指摘した。ウエドブッシュ証券のアナリスト、ダニエル・イブス氏は、「予期せぬアップルの発表は、コロナ19が中国のiPhoneの供給網と全世界の需要に影響を与える可能性があるという恐怖を育てた」とし、その被害程度は「心配していたよりも悪い」と診断した。18日、アジア証券市場でもアップル納品メーカーの株価が軒並みに下がり、下落を主導した。日本の村田製作所、太陽誘電、香港のサニー・オプティカル、AACテックなどが取引中に3%を超える下げ幅を見せた。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기