"ライブストリーミングで製品発売"コロナ19がもたらした中国スマート業界の新風景

  • シャオミ、Mi10シリーズ発売発表会はオンライン生中継のみで行い

[写真=小米科技(Xiaomi、シャオミ)]


中国のスマートフォン・家電メーカーのシャオミ(Xiaomi)は最近、自社の5GフラッグシップモデルであるMi10とMi10プロ発売発表会をライブストリーミングで行った。該当製品の販売もオンラインショッピングモールでのみ開始した。長い期間準備新製品をオフラインの記者会見なしにライブ放送だけで行うのはは異例のことだ。新型コロナウイルス(コロナ19)感染症の事態がもたらした新しい光景だ。

香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、最近、中国のスマートフォン業界では、これまで見られなかった新しい変化が現れている。すべてがコロナ19の余波だ。

◇シャオミ、Mi10シリーズ発売発表会をオンラインだけで行い

今月13日、シャオミは今年、自社の期待作であるMi(米)10シリーズの二つのモデルであるMi10とMi10プロを紹介する発表会を開いた。オフラインではなく、オンラインプラットフォームの生中継を通じてだ。

この日、マスクをかぶって登場したシャオミの創業者兼最高経営責任者(CEO)、雷軍( レイジュン)氏は、「オフライン行事なしにオンライン生中継だけで新製品を紹介するのは難しいことだが、コロナ19感染の懸念により、オフライン発表会を開くのは無理という決定を下した」と、ライブストリーミングで新製品の発売発表を進める理由を説明した。

シャオミはMi10シリーズの販売もオンライン中心に行うことにした。雷軍CEOは同日、「コロナ19の影響でほとんどのオフライン売り場が閉店し、消費もかなり低迷した」とし、「Mi10シリーズは、シャオミの公式オンラインショッピングモールであるシャオミモール(小米商城)と京東商城(JD.com)、淘宝(タオバオ)、蘇寧電器(Suning.com)などで販売を始める」と説明した。

専門家らはコロナ19で打撃を受けた中国のスマートフォン業界で、ライブストリーミングとオンライン販売はオフライン行事を代替する代案として浮上していると見ている。

市場調査会社ストラテジー・アナリティクスのシニアアナリスト、吳怡文(Wu Yiwen)氏は、「コロナ19は今年上半期、中国のスマートフォンの供給網を崩させ、新製品発売の計画を妨害するだろう」とし、「ただ、これをオンラインに移動させれば、コロナ19の否定的な影響を少しは挽回できるだろう」と分析した。

先立って市場調査会社IDCも第1四半期の中国のスマートフォン出荷台数は前年同期比30%減少すると予想し、「ただ、上半期にスマートフォンのオンライン販売の割合は大幅に増加するだろう」と見通した。

実際シャオミのMi10は発売初日の14日、天猫(Tmail)・京東商城・シャオミモールなどで販売開始1分で品切れ、2億元(約339億ウォン)の売り上げを上げた。

◇"スマートフォンメーカーがマスク製造…新しい光景"

スマートフォンの製造・生産メーカーがマスク製造に飛び込んだのも、コロナ19がもたらした新しい現象であるとSCMPは紹介した。アップルのアイフォン(iPhone)メーカーで有名なフォックスコンは、去る5日からマスクのテスト生産に入った。フォックスコンは、アップル、ファーウェイ(Huawei)のスマートフォンはもちろん、PCなども生産する世界最大のIT委託製造企業だ。

コロナ19拡散により、稼動していなかった電子製品の生産ラインをマスク製造に変更し、中国の深センにある主力製造工場でテスト生産を始めたのだ。当初は自社の従業員を保護するためのマスクを生産しようとしたが、中国内でマスク品薄状態が起き、大規模なマスク生産を実施することにした。

フォックスコン側は「完全生産が開始されれば、対外支援と輸出も考慮している」とし、「今月末まで1日2万個のマスクを生産できる設備を備える」と伝えた。
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