[ニューヨーク株式市場] 武漢肺炎の恐怖に「グラグラ」・・・1%以上の暴落

[写真=AP・聯合ニュース]


最近、中国武漢で発症した新型コロナウイルスの一種である、いわゆる「武漢肺炎」が全世界に拡散し、28日(現地時間)ニューヨーク証券取引所は、1%以上の急落幅を見せて取引を終えた。

この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウは前日比453.93ポイント(1.57%)安の2万8535.80で取引を終えた。これは昨年10月以降、最大の一日の下げ幅で、今年のダウ平均株価の上昇分をすべて返却したわけだ。

S&P500指数は前日より51.93ポイント(1.58%)押された3243.55で取引を終えた。指数が1%以上落ちたのは、昨年10月以来初めてだ。ナスダック指数は前日より175.60ポイント(1.89%)下げた9139.31で終了した。これは、昨年8月以降、最悪の数値だ。

これまで史上最高値の行進を続けてきたニューヨーク株式市場は、今月21日から強弱入り混じった状態を見せ、24日から主要3指数がすべて下落に転じ、この日は下落幅が大きくなった。

CNBCなど外信は武漢肺炎の拡散が世界経済に与える影響、これに伴う不確実性への懸念が投資心理を萎縮させていると分析した。FTSEラッセルの世界市場調査担当マネジングディレクター、アレック・ヤング氏 は「市場は不確実性を嫌う」とし、「コロナウイルスは、世界経済にどれほどひどく影響を与えるか誰も知らない『最高の不確実性』だ」と述べた。

特にこのような状況で、旅行・航空関連株が最も多くの弱含みを示した。アメリカン航空が6%台、デルタとユナイテッド航空がそれぞれ4%台の急落を見せている。ホテル、旅行関連株も直撃弾を受けている。

欧州株式市場は、伝染病の拡散の恐怖に軒並み2%以上下落した。この日、汎欧州指数のユーロStoxx50指数は2.68%下げた3677.84を記録した。

英国のロンドンFTSE 100は7412.05で前取引日比2.29%下落した。フランス・パリのCAC40指数は前日より2.68%下げた5863.02で、ドイツのフランクフルトDAX指数は2.74%安の1万3204.77で取引を終えた。

国際原油価格も5営業日連続下落した。

この日、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で3月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)は1バレル当たり前取引日より1.9%(1.05ドル)安の53.14ドルで取引を終えた。昨年10月15日以来、約3カ月ぶりの最低水準だ。

ロンドンICE先物取引所の3月物ブレント原油も午後3時10分現在、1バレル当たり2.52%(1.53ドル)急落した59.16ドルで取引されている。武漢肺炎の拡散速度が速まり、原油の需要にも悪影響を及ぼすという懸念が大きく浮き彫りにされたのだ。

これに比べて安全資産として評価される国際金価格は上昇した。ニューヨーク商品取引所で同じ日、2月引き渡し分の金は前取引日より1オンスあたり0.4%(5.50ドル)高の1577.40ドルを記録した。これは2013年4月以来、約6年ぶりの最高水準だ。

CNBCとCNNなどは中国の関係者を引用し、現在までに武漢肺炎死亡者が82人であり、世界的に確定者は最低2900人であると報じた。
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