鄭義宣副会長、インドネシアを拠点として東南アジアへの進出に拍車

[鄭義宣副会長、インドネシアを拠点として東南アジアへの進出に拍車]



現代(ヒョンデ)自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)首席副会長はアセアン市場開拓のための足場としてインドネシアを指名した。 現代車は低迷期を迎えたグローバル自動車市場で、新たな突破口を見出すため、インドネシアに完成車工場を設立する。

インドネシア市場は規模の面で中国を代替できるだけでなく、現代自動車が東南アジアの車呼び出しサービス会社「Grab」に積極的に投資しており、「未来モビリティ」分野でもシナジーを生み出すことができる。 また、インドネシアと韓国の信頼関係の構築や交流の拡大ムードも現代車の投資決定に肯定的な要因として作用した。

■中国市場の代替…Grabなど未来モビリティ・ベトナム合弁法人のシナジー

現代車は果敢な投資で、ASEAN地域内の「未来モビリティ」分野の地位を固めた状態だ。 完成車工場の建設後も多様な領域の事業拡張が可能だ。

現代車は「Grab」に投資し、事業を展開している。 シンガポール地域のGrabにもコナ・エレクトリック200台を供給した。 今後はインドネシアで生産された電気自動車を通じてもパートナーシップを拡大していく方針だ。

また、現代自動車グループとベトナム生産合弁法人(HTMV)との協業も可能だ。 現代車は2017年、ベトナムのThanh Congグループとともに、年6万台程度の半製品組立(CKD)工場を運営している。 2020年下半期に10万台まで増設を計画しており、現地の市場攻略に拍車をかけるものとみられる。

今回に着工に入るインドネシア工場で2021年末15万台、今後、最高25万台の生産能力を備えているだけに、これを土台にフィリピン、タイ、ベトナムなどアセアン域内に輸出するチャンスが生じる。 オーストラリア、中東などへの輸出も検討中だ。 完成車とは別途に年5万9000台規模の半製品組み立て輸出も計画している。

ただ、日本車ブランドとのシェア争いは避けられない。 インドネシア市場はトヨタ、ホンダなど日本のブランドが85%以上の占有率を見せている。 鄭首席副会長は1月、米家電博覧会であるCESで記者らと会って、"(インドネシア市場は)日本のメーカーが掌握したが、確実な戦略があれば、シェア25%はすぐに(確保)できるだろう"と明らかにしている。

■戦略モデル・現地部品メーカーとの提携・ディーラー網の早期構築推進

現代車は現地シェアを確保するため、ASEAN戦略モデルの開発、現地中心の生産・販売体系の構築などを準備中だ。 生産車種はアセアン戦略モデルで、新規開発する小型SUV、小型多目的車(MPV)などと、アセアン戦略モデルの電気車が検討されている。

現地に最適化された製品発売に向け、国内部品メーカーと現地部品メーカーとの技術提携を進める計画だ。 また、全国的ディーラー網も早期に構築する。 2021年末、工場の稼動時点に合わせ、顧客への接近性、地域別の需要などを考慮し、100余りのディーラー網を優先的に確保した。

生産・販売体系も顧客中心に革新的な方式を導入する。 消費者の注文を受けて製品を生産する「注文生産方式(BTO·Build To Order)」が新たに適用される。 注文生産方式は消費者が注文時に製品仕様を選択することができ、生産者は在庫管理費用などを下げることができる長所がある。

オン・オフラインが連携した販売方式の変化も模索する。 消費者の商品購買方式がオフラインからオンラインに急激に変わっている市場環境に先制的に対応する次元だ。

特にIT新技術に慣れている若者層を主要ターゲットに音声命令、車両制御、車両内のショッピングなど先端コネクテッドサービスを披露する計画だ。 商品差別化要素を積極的に発掘し、現地オーダーメード型の仕様開発に力を入れるということだ。 このため、現代車は昨年12月、アセアン、太平洋地域で最適の商品およびサービス開発などを担当するアジア太平洋地域本部も新設したことがある。
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