韓国国民年金公団 不動産など海外投資を拡大

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韓国の国民年金公団はこの数年間、世界各国の大型不動産やインフラなどの実物資産やプライベートエクイティ(PE)ファンドに多額の投資を続けている。

公団は2日、今年の海外投資が7月末時点で57兆2000億ウォン(約4兆円)に上ることを明らかにした。2008年は15兆1000億ウォンだったが、昨年は46兆8000億ウォンまで拡大した。基金に対する海外投資の割合も、2008年の6.8%から昨年は13.1%に、今年も7月末で15.2%に上昇している。

海外投資の内訳をみると、株式と債券に集中しており、不動産やインフラなど非金融の実物資産とPEファンドへの投資比重は小さい。しかし、低成長と低金利時代を受け、公団は投資の多様化の一環として代替投資にも力を入れ始めた。昨年の場合、代替投資の収益率は12.0%で、投資資産群の中で最も高かった。

公団の海外大型投資は、2009年に東京の大型オフィスビル、KDX豊洲グランドスクエアに970億ウォンを投資したことに始まる。

英国では2009年に、ロンドンの新金融街に立つ主要高層ビルの一つ、HSBCタワーを7億7250万ポンド(約972億円)で買い取ったほか、高層オフィスビル2棟に1730億ウォン、1850億ウォンを投じた。2010年にロンドン近郊のガトウィック空港にも1740億ウォンを投資し株式の一部を確保している。

オーストラリアでは2010年にシドニーのオフィスビルに7570億ウォン、2011年に有料道路に3770億ウォンを投資した。

米国への投資としては、2009年のショッピングモール(投資額1520億ウォン)、2010年の石油製品輸送会社(1兆2300億ウォン)、2011年のニューヨーク・マンハッタンの35階建てビル(投資金額は未公開)などがある。また、2010年にドイツ・ベルリンの複合施設、ソニーセンター(3380億ウォン)にも投資した。

(聯合ニュース)


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