2026. 08. 22 (土)

カカオ、AIと投資の二つのエンジンで成長加速を図る

  • カカオAIとカカオXの人材分割…AI事業に集中し、投資・子会社管理機能を分離

  • 取締役会の主要意思決定の85%が子会社関連…AIの加速と企業価値の再評価を同時に狙う

  • カカオAIは2030年に売上6兆円、AI関連売上1兆円を目指す…労働組合は共同交渉を要求

カカオ創業者キム・ボムスの写真
カカオ創業者キム・ボムス [写真=カカオ]


カカオは人工知能(AI)事業と投資事業を分離し、成長構造の再編に乗り出した。『カカオAI』と『カカオX』がそれぞれ事業と投資に集中する体制に転換する。AI競争でのスピードを高めると同時に、複合企業構造による企業価値の過小評価を解消する計画である。

カカオはこの日午後、オンラインでの記者会見を開き、カカオAIとカカオXへの人材分割の背景と今後の方向性について説明した。

カカオは同日午前、取締役会を開き、カカオAIとカカオXへの人材分割を決議した。新設法人カカオAIは精神ア代表体制でカカオトークとAI・広告・コマース事業を担当し、存続法人カカオXはキム・ドヨン代表体制でテックフィン、コンテンツ、モビリティ関連の成長支援と新規事業投資を行う。

キム・ボムス創業者は今回の分割に関してカカオの社員に対し、「AI時代は次元の異なる敏捷性を要求するため、カカオAIとカカオXの二つのエンジンで成長構造を再設計する」とのメッセージを発信した。

カカオは事業構造を二つに分けるが、『一つのカカオ』の方針の下、プラットフォームと子会社間の協力は継続する方針である。分割後、カカオAIとカカオXは独立して経営するが、既存のプラットフォームと子会社間の有機的な協力は続けると説明している。

カカオは6月に精神ア代表を中心に組織再編を実施した。当時、精神ア代表は労使間の対立やサービス戦略への懸念の中で『再び一つのカカオ』を強調し、プロダクト組織を再編成し、AI事業の実行力強化に取り組んだ。人材分割が実施される来年までに既存事業の実行力を高めるための措置と見られる。

カカオは子会社管理の負担が増大し、本業に投入すべき経営資源が分散していると判断した。キム・ドヨンカカオX代表内定者(現カカオインベストメント代表)はこの日、記者会見で「最近の市場では2~3年以内にAI B2C(企業と消費者間取引)サービスを事業化し、事業モデルを明確にする必要が高まっている」と述べ、「一方でカカオ本体の経営資源のかなりの部分が子会社関連の問題を解決するために使われてきた」と語った。

カカオによると、最近5年間のカカオ取締役会の主要意思決定23件のうち約85%が子会社関連の事項である。最近1年間の内部投資審議案件32件のうち84%も子会社に関連していることが明らかになった。

特にカカオAIはAI企業としてのアイデンティティを明確にし、市場からの再評価を受ける構想である。キム代表は「今AI事業でスピードを出せなければ、B2C AIサービスの先導者になる重要なタイミングを逃す恐れがあった」と述べた。

カカオは企業価値の再評価も今回の分割の主要な目標として掲げた。カカオはAI・プラットフォームとテックフィン・コンテンツ・モビリティのように性格の異なる事業が一つの会社に束ねられ、複合企業割引が発生していると評価している。キム代表は「最近3ヶ月間のカカオの平均時価総額は16.8兆円であり、国内外の証券会社が評価するカカオの個別事業部門の合計は34.2兆円と評価されていることを考慮すると、現在50%以上評価が引き下げられている」と説明した。

カカオは2030年を基準とした両社の目標も示した。カカオAIはAI日間アクティブユーザー(DAU)2000万人以上、売上6兆円以上、EBITDA(減価償却前営業利益)2兆円以上を目指す。その中でAI関連の売上は1兆円以上に拡大する。カカオXはテックフィン、コンテンツ、モビリティの主要事業の売上を2025年に約5兆6000億円から2030年には10兆円以上に拡大し、本体と子会社の約6兆4000億円の投資資源を活用して、仮想資産・フィジカルAI・グローバルファンダムなどの新規事業を発掘する計画である。

キム・ボムス創業者とケイキューブホールディングスなどの主要株主の持ち株比率には変化がない見込みである。カカオによると、既存株主が分割比率に従ってカカオAIとカカオXの株式をそれぞれ配分されるため、両社でも既存と同じ持ち株比率を維持することになる。

一方、この日の人材分割発表を前にカカオ内部では緊張感が漂った。前日の午後6時にカカオが社員にオープントークの予定を通知したことで、内部では持株会社への転換やAI事業の分社化、子会社の売却説、さらには一部事業部門のネイバーとの合併など様々な憶測が広がった。

しかし、再編内容が公開された後、内部の雰囲気はやや安定を取り戻したとされる。カカオトーク、コマース、AI、広告など本社の主力事業と人員の大部分がカカオAIに移行し、事実上既存のカカオ本体がカカオAIに引き継がれる構造となるためである。カカオも人材分割後も既存社員の雇用と労働条件をそのまま継承すると明らかにした。

カカオ労働組合は十分なコミュニケーションがなかったとし、『共同交渉』形式で対応に乗り出した。労働組合はこの日、具体的な内容を確認し、会社側から発表内容に関する公式な回答を受け取っていないと主張している。

労働組合側は「人材分割後、意思決定構造がより複雑になるため、法人ごとの交渉だけでは実質的な問題解決が難しい」との立場である。来る12月の臨時株主総会前までに今回の分割がカカオと主要子会社の雇用や労働条件に与える影響を具体的に公開し、労働組合と協議することを求めている。今月26日には、パンギョ駅広場でカカオと主要子会社の労働者が参加する共同交渉の宣言式を開催する予定である。





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