2026. 07. 11 (土)

中国メディア「韓米造船協力の限界」…『中国協力論』の浮上

  • グローバルタイムス「韓国造船業は米国に依存して第二の飛躍は難しい」

  • 「ドック不足・人手不足の解決できず」…韓米協力に懐疑的

  • 「韓国は中国と差別化された競争力…低炭素などで協力可能」

グローバルタイムス 10日付の論評
グローバルタイムス 10日付の論評


中国の官営メディアは、韓国の造船業がアメリカとの協力に依存しては「第二の飛躍」を達成することは難しいとし、最近の韓米造船協力強化の動きに対して警戒感を示した。

中国の官営英字紙グローバルタイムスは10日付の論評で、「韓国ではアメリカとの造船業協力が『稀な戦略的利点』をもたらす可能性があるとの主張がなされている」としつつも、「地政学的支援や政治的協力を通じて産業競争力の根本的な突破口を開けるかは疑問である」と主張した。

論評は「韓米造船協力は本質的にアメリカの造船産業復興という戦略的目標を支えるものである」とし、「これは軍艦や特殊船分野では新たな機会を提供する可能性があるが、造船所の建造能力の飽和、深刻な人手不足、生産コストの上昇、生産能力拡大の制約など、韓国造船業が抱える根本的な問題を解決することはできない」と指摘した。

続けて「アメリカの優先事項は韓国の造船能力をアメリカ中心のグローバル供給網に組み込むことであり、この過程で韓国が実質的にどれだけ産業的成果を上げられるかは懐疑的である」と主張した。

論評は、実際にアメリカと韓国の造船協力が強化されても、中国の圧倒的な市場支配力は揺らいでいないと強調した。グローバルタイムスが引用したクラークソンリサーチの資料によると、今年上半期に中国は合計3100万CGT(標準化物船換算トン数)規模の船舶1131隻を受注し、世界市場シェアは約72%を占めた。一方、韓国は約800万CGTを受注し、シェアは約20%にとどまった。

また、アメリカの海洋産業専門誌『ザ・マリタイム・エグゼクティブ』を引用し、中国と韓国の市場シェアの差が今年年間基準で53%ポイントまで拡大する見込みであるとも伝えた。

論評は、むしろ韓国が造船競争力を維持するためには、中国との合理的な競争と協力の機会を積極的に模索することが現実的な選択であると主張した。

論評は「中国は完成度の高い供給網と大規模な生産能力を背景に商船市場で優位を占めている一方、韓国は超大型LNG運搬船や超大型コンテナ船など高付加価値船種で技術力とブランド競争力を維持している」とし、両国が差別化された競争力を持っていると評価した。

続けて「環境に優しい船舶への転換やスマート造船技術は、どちらか一国だけで解決できる課題ではない」とし、低炭素燃料やデジタル造船分野での韓中間の協力可能性も示唆した。

論評は「韓国が過去に日本を抜いて世界的な造船大国に成長したのは、自らの市場開拓と技術革新のおかげであった」とし、「今日『第二の飛躍』を達成するためには、地政学的変数に頼るのではなく、自らの競争力強化と生産効率向上に集中すべきである」と主張した。

中国の官営メディアはこれまでにも、韓国の造船業が競争力を維持するためには中国との協力も必要であるとの主張を何度も行ってきた。特に今回の論評は、李在明大統領が最近北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を機にドナルド・トランプ米大統領と会談し、アメリカの軍艦建造協力などを議論した後に出されたものであり、韓米造船協力強化の動きを牽制する意図が反映されているとの解釈がある。

韓米両国は昨年3500億ドル規模の対米投資のうち1500億ドルをトランプ政権の『MASGA(米国造船業再建プロジェクト)』に投入することに合意し、韓米間の造船協力の議論を本格化させた。
 





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