[サムスンSDI、ギャラクシーZのバッテリー供給に続き、米市場攻略スピード↑]
サムスン電子がギャラクシーZフォールド3とギャラクシーZフリップ3の発売を通じ、フォルダブルフォンの大衆化に拍車をかけている中、サムスンSDIのバッテリー技術力が注目されている。
17日、関連業界によれば、同日から事前予約に突入したサムスンギャラクシーZフォールド3とギャラクシーZフリップ3にはサムスンSDIのバッテリーが搭載された。業界の一部では中国ATLのバッテリーが搭載されたという情報が拡散されたが、実際にはサムスンSDIが主力納入業者の座を獲得したことが確認された。
◆サムスンSDIのバッテリー、ギャラクシーZの主力納入…ATLとともに、価格の引き下げ
通常的にスマートフォンのバッテリーは少なくとも2つ以上の中核部品供給社を選定し、複数で供給する。もし、A供給社に問題が発生しても、他のB供給社から部品の供給を受け、安定的に完成品を生産しようとする措置であるわけだ。
先立って、中国ATLのバッテリーは2016年、ギャラクシーノート7発火事件を契機に、サムスン電子のプレミアムスマートフォンから排除された。しかし、ギャラクシーA、ギャラクシーMなど中低価格スマートフォンとギャラクシーウォッチやギャラクシーバズなどには静かにバッテリーを納品してきた。そして今年、ギャラクシーS21からプレミアムスマートフォンに供給を再開した。
ATLのバッテリーがギャラクシー生態系に安定的に具現されることが立証されただけに、今回新しいギャラクシーZシリーズにもATLのバッテリーが優位を占めるだろうという観測が優勢だった。特に、前作シリーズに比べ40万ウォンも価格を低く策定したことを置いて、「中国産バッテリー」で価格性能比だけを追求したという批判も出た。
しかし、バッテリーや部品の場合、多数の会社から供給を受ければ、価格交渉力を高める効果が大きい。これによって、サムスン電子のギャラクシーZシリーズのバッテリー主力供給会社をサムスンSDIに置き、中国ATLも初めて合流させたことが確認された。
サムスンSDIはバッテリー価格は下げながらも、技術力は高めた。主要外信やIT専門メディアも従来のサムスン電子フォルダブルフォンの弱点だった耐久性が大幅に強化されたにも、値段は安くなったという点を高く評価している。また、バッテリーのほかにも核心素材を引き続き供給し、ギャラクシー生態系の拡大に貢献している。今回のギャラクシーZフォールド3とギャラクシーZフリップ3に使われるフォルダブル光学用透明粘着フィルム(FOCA)とOLED素材も供給したという。
◆米国バッテリーセル工場候補地の具体化
サムスンSDIはフォルダブルフォンの生態系拡張と共に、米市場への進出にも拍車をかけている。 これに先立ち、チョン・ヨンヒョンサムスンSDI代表は6月、ソウルCOEXで開催された「インターバッテリー2021」で、米州市場に進出すると公言していた。 その後、2四半期の実績発表コンファレンスコールでも、サムスンSDIは“米国市場向けの電気自動車用バッテリー投資を準備している”と述べた。
その後、たまに米工場の候補地ニュースが伝えられたが、会社側は確定したことはないという態度を堅持してきた。 しかし、最近、米国現地の政界で、具体的な話が出て注目される。 12日(現地時間)、ロイター通信によると、ディック・ダービン米上院議員は12日の記者会見で、サムスンSDIがイリノイ州ノーマルにバッテリー工場を設立する案を検討していると明らかにした。 イリノイ州ノーマルには「第2のテスラ」と呼ばれる電気自動車ベンチャー「リビアン」の生産ラインがある。 リビアンは年内に電気ピックアップトラックやSUVの量産を目標にしている。 リビアンはサムスンSDIとバッテリーセルの開発を協力していると明らかにした。
サムスンSDIはイリノイ州を米国バッテリー工場の候補地の一つに検討することは事実だという立場だ。ただ、具体的な立地は依然として未定だ。今回に言及されたノーマルのほかにミシガンも有力な検討地域だ。ミシガンにはサムスンSDIの主要顧客企業であり、世界4位の自動車メーカーであるステランティスがあり、重工業・自動車生産団地であるデトロイトを抱いており、相乗の拡大にいい。
サムスンSDIは国内の蔚山と中国書案、ハンガリーGödなど3つの拠点にバッテリーセル生産施設を置いており、米国にはセルを持ち込んでパック・モジュール組立をする工場だけがある。今回のバッテリー投資が確定すれば、サムスンSDIとしては初めて米国に進出することになり、国内大型バッテリーメーカー3社全てが米国にバッテリーセル生産工場を置くようになる。
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