サムスン電子、ベライゾンに「2世代vRAN」供給…米国全域に適用

[サムスン電子、ベライゾンに「2世代vRAN」供給…米国全域に適用]



サムスン電子が「2世代vRAN(仮想無線接続ネットワーク)」を米国ベライゾンに供給し、両社の5G同盟の強化に乗り出した。

21日(現地時間)、サムスン電子・米国法人が商用化された5G RANの中で、唯一完全仮想化(Virtualization)された通信装備である2世代vRANを米国最大の移動体通信会社、ベライゾンに供給したと明らかにした。 ベライゾンはサムスン電子の2世代vRANを活用し、今年、5G網を拡充してサービス地域を米国61の都市に拡大する計画だ。

サムスン電子は昨年9月、ベライゾンと7兆8983億ウォン規模の5G通信装備の供給契約を結んだ。 今回の2世代vRANの供給は当該契約の一環だ。 サムスン電子は協力会社とともに、昨年12月から装備生産に入っており、1月、ベライゾンに関連装備を伝達し始めた。 ベライゾンはサムスン電子の2世代vRANを供給される全世界初の会社だ。

vRANは基地局別に行われてきた通信データ処理を一ヵ所に集め、効率性を高める技術である。 従来の基地局装備(RAN)、新しい機能を追加するためにはハードウェアを変更しなければならなかったが、vRANを活用すれば、ソフトウェアアップデートで新しい通信機能を追加でき、装備購買費用を節約できる。 5G網を設置するのにかかる初期費用を節減できるため、全世界の移動通信会社が注目している。 クラウドを活用した中央管理システムを構築し、前よりメンテナンスも容易になる。

サムスン電子は昨年7月に発売した5G vRAN技術を基に、2世代vRANを完成した。 2世代vRANは簡単で柔軟なソフトウェアアーキテクチャを活用し、ネットワークサービスの規模を簡単に増やして減らす次世代5Gネットワーク機能を支援する。 これを通じて、移動通信会社はトラフィックが集中する場所やサービスに対する支援を早くすることができる。 また、5G VPN(仮想プライベートネットワーク)を支援し、企業が一般網と分離されている5G専用網サービスを利用できるようになる。

2世代vRANの核心は新しい通信サービスを追加し、トラフィックを効果的に分配するソフトウェア技術にある。 実際、サムスン電子がベライゾンと結んだ7兆9000億ウォン規模の5G通信装備の供給契約でソフトウェアの割合は約50%に達する。 ソフトウェアの割合が30%水準だったLTE機器と比較すると、高付加価値なソフトウェアの比重が大きく増えたのだ。

また、サムスン電子はベライゾンが急速に5Gの全国網を構築できるように、2世代vRANに動的周波数共有(DSS)機能を追加した。 DSSはLTEの周波数を活用して5G信号を伝送する技術である。 従来のNSA(非単独モード)5Gと違って、LTE利用者の通信速度の低下なしに5Gサービス範囲を増やすことができ、今年から全世界移動通信会社が広く活用する見込みだ。 ベライゾンはサムスン電子が提供したDSSを活用し、700MHz・1.7GHz・1.9GHzで5G信号を伝送する計画だ。 都心地域は28GHz帯域(mmWave)5Gで、外郭地域はDSSで、5Gの全国網を完成するという腹案だ。

サムスン電子によると、2世代vRANは新規機能を設置できる無線ネットワーク機能を仮想中央装置(vCU)と分散装置(vDU)を活用して実行する。 従来の通信装備の中核ネットワーク機能をクラウドネイティブコンテナベースのアーキテクチャを活用してCOTS(Common Off-The-Shelf)サーバーでソフトウェアだけで実現した。

一方、サムスン電子は今年、2世代vRANをカナダ・ニュージーランドの移動通信社にも供給する計画だ。
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