LG化学が海外に続き、国内でも人身事故を起こし、安全管理の力量とシステムに対する信頼が低下している。 システムの不信度が高まれば、格付けに影響を与えるESG等級の下落につながりかねない。 このため、調達金利が上昇する不利益が生じかねないという懸念も出ている。
19日、業界によると、LG化学は国内外で相次いで安全事故を起こし、安全管理システムに対する憂慮の声が高まっている。
同日午後、忠清南道瑞山市大山邑(ソサンシ・デサンウプ)の大山工業団地内のLG化学触媒センターで火災が発生した。 労働者1人が死亡し、2人がやけどをしたまま近くの病院に運ばれた。 触媒センターはプラスチック素材の物性を変える役割を担う研究所だという。
LG化学の関係者は"火災の原因と火災規模についてはまだ把握中だ"と明らかにした。
これに先立って、今月7日、LG化学はインドのアーンドラ・プラデーシュ州でガス漏れ事故を起こし、周辺住民12人が死亡する事故を起こした。
LG化学の相次ぐ人身事故はESG等級の下向きに影響を与えるものと懸念される。 企業支配構造院などは社会的責任投資の活性化に向け、企業の環境(E)、社会(S)、支配構造(G)を評価した個別等級と、これを総合したESG統合等級を定期的に発表する。
ESG等級が下がるといって、当面の不利益があるわけではないが、格付け会社ではESGを社会的リスクとして判断し、格付け評価に反映する。 格付けが下落すれば、調達金利が上昇し、これは資本市場での流動性確保が不利だという意味だ。
業界関係者は"何度も事故が発生する場合、安全システムの管理面で問題があると判断し、減点があり得る"とし、"投資家がESG債券の発行を増やしているだけに、ESG等級管理を怠った場合、市場での資金調達に不利になる可能性がある"と説明した。
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