[ニューヨーク株式市場] 景気後退への懸念にダウ1.84%↓・・・過去33年で「最悪の第1四半期」

  • ダウ1.84%↓ S&P500 1.60%↓ ナスダック0.95%↓

[写真=ロイター・聯合ニュース]


31日(現地時間)、ニューヨーク株式市場は下落を見せた。

この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ平均は前場より410.32p(1.84%)安の2万1917.16で、S&P500指数は42.06p(1.60%)下げた2584.59で取引を終えた。ナスダック指数は74.05p(0.95%)下落した7700.10で取引を終えた。

ニューヨーク株式市場は3月の最終日まで下落を見せ、史上最悪の第1四半期を送った。特にダウ平均とS&P500指数は、今年に入ってそれぞれ23%p、20%p下落し、最悪の第1四半期の業績を記録した。

この日発表された経済指標は予想を上回った。しかし、連日猛威を振るっているコロナ19(新型コロナウィルス感染症)事態の拡散により、いずれも下落して取引を終えた。

民間の非営利調査機関であるコンファレンスボードが発表した米国の3月の消費者信頼感指数は120を記録した。去る2月(132.6)よりは大幅に下落したが、110に下がると見通していた市場の予想よりは上回った。

コロナ19の拡散の勢いが弱まった中国では、すでに景気反発が本格化したというシグナルが出た。中国国家統計局が発表した3月の製造業購買担当者指数(PMI)は52.0を記録した。史上最低値を記録した去る2月の35.7から大幅に反発した。PMIは、企業の購買担当者を対象に、新規注文・生産・在庫・雇用状況等を調査して発表する景気動向指標だ。0〜100の間の数値で表し、50を超えると景気拡大、50を下回ると景気収縮を意味する。

また、中国政府も中小銀行に対する預金準備率(RRR)の追加引き下げを予告した。

米国の中央銀行である連邦準備制度(Fed・FRB)はこの日、外国の中央銀行と米国債を担保にした買戻し条件付債券(Repo・レポ)取引を実施すると明らかにした。これは、通貨スワップに加えてドルの流動性を供給するためのもう一つの方法だ。

予想を上回る景気指標と、各国の中央銀行が市場に流動性を供給するための動きにも、冷え込んだ投資家の心理を回復させるには力不足だった。コロナ19が連日猛威を振るっており、グローバル経済が低迷するという懸念が大きいためと分析される。

シティ・パーソナル・ウェルス・マネジメントの投資戦略代表、ショーン・スナイダー氏は、「我々は前例のない領域にいる。顧客が株の底値を問うが、米国でコロナ19感染者が毎日増加している状況で、これに対する答えを見つけるのは難しい」と答えた。また、「依然として大きな不確実性がある」とし、「V字回復が出るか、予想よりも長くかかるかは相変わらず疑問だ」と付け加えた。

大西洋を渡って欧州の主要株式市場は上昇を示した。英国FTSE100指数は前営業日比1.95%急騰した5671.96で取引を終えた。フランスのCAC40指数も0.40%高の4396.12で、ドイツDAX指数は1.22%上昇した9935.84でそれぞれ取引を終えた。汎欧州指数のストックス欧州600は、前日より1.65%上昇した320.06を記録した。

国際原油価格は横ばいで推移した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で5月引き渡し分のウエスト・テキサス・インターミディエト(WTI)は、前取引日より1バレル当たり1.9%上昇した20.48ドルで取引を終えた。連日下落曲線を描いたWTIが4日ぶりに反発したのだ。ロンドンICE先物取引所の5月物ブレント原油は1バレル当たり0.22%安の22.71ドルを示した。

代表的な安全資産である金価格も下落した。ニューヨーク商品取引所で6月引き渡し分の金は、前取引日より1オンス当たり2.8%(46.60ドル)安の1596.60ドルを記録した。
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