ロッテケミカル、LG化学抜いて1位奪還したが…

[ロッテケミカル、LG化学抜いて1位奪還したが…]



ロッテケミカルが今年1四半期の業績で、LG化学を抜いて国内化学業界1位を奪還した勢いを2四半期まで続けた。 しかし、昨年同期に比べて半分に減ったため、自祝することにもびくともしない状況になった。

ロッテケミカルは今年2四半期連結基準の営業利益が3461億ウォンと集計され、前年同期比50.6%減少したと5日、公示した。 同期間の売上高は4兆346億ウォンで、6.8%減少し、当期純利益は2713億ウォンで、53.1%下がった。

ロッテケミカルのこうした実績不振はある程度予見されたものだった。 国内化学業界は3~4年にわたる好況期を経て、昨年末からダウンサイクルで進入した。 先立って、実績発表に乗り出したLG化学も2四半期の営業利益が2675億ウォンにとどまり、証券会社の業績・コンセンサス3556億ウォン比25%低い実績を上げた。

ロッテケミカル、LG化学など国内化学業界がダウンサイクルに入った最も大きな原因は「米中貿易戦争」による需要萎縮だ。 需要が減少する状況で、輸出を続けてきたため、販売単価が下落するしかないのだ。 韓国石油化学協会によると、今年上半期の対中国石油化学製品の輸出額は前年同期比11.9%減少した。 中国は韓国の石油化学製品の輸出のうち、60%を吸収する最も大きな市場だ。

このように石油化学製品価格が下落し、原料価格との差である「スプレッド」が悪化した。 石油化学協会によると、昨年6月から今年6月までの1年間、ナプサ(原料)価格が20.9%減少した間、「石油化学のコメ」と呼ばれるエチレン製品の価格は45.3%落ちた。 化学会社の立場では原料価格が減ったものの、販売する製品価格はさらに大きく減り、収益性が悪化しているのだ。

ただ、ダウンサイクルの中でもロッテケミカルの実績の下落幅はLG化学より少なかった。 2四半期の営業利益基準で、LG化学が前年同期比62%減少した反面、ロッテケミカルは50%の減少にとどまった。 LG化学で石油化学部門を別途において見ても営業利益の減少幅は60%に達し、ロッテケミカルの減少幅より大きい。

ロッテケミカルとLG化学は国内化学業界1、2位を争うライバル会社だが、事業戦略はまったく異なる。 ロッテケミカルが石油化学事業で汎用製品を中心に「規模の経済」を追求する一方、LG化学は高付加価値製品の拡大および電気自動車バッテリーなど「ポートフォリオの多角化」に力を注いでいる。 そのため、アップサイクルではロッテケミカルの収益性が高く、ダウンサイクルではLG化学の収益性が安定的という評価だった。 ただ、今年第2四半期はLG化学が電池部門で1280億ウォンの赤字を記録するなど多角化されたポートフォリオで、収益を創出するのに不振した。

両社間の競争は昨年、LG化学が年間営業利益2兆2461億ウォンを記録、ロッテケミカル(1兆9685億ウォン)を抜いて優位を占めた。 しかし、今年1・2四半期を合算した上半期の経営実績ではロッテケミカル(6418億ウォン)がLG化学(5429億ウォン)を抜いて、首位奪還に成功した。

業界の関係者は"需要萎縮により、石油化学業況が悪化したため、汎用製品や高付加価値製品を問わず収益性が落ちた"とし、"LG化学がテサン工場の整備補修、自動車素材の投資などで、費用を増やした間、ロッテケミカルが原価競争力を基盤に、収益面で比較優位を占めたものとみられる"と述べた。
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