
[写真=映画「解語花(ヘオファ)」のスチール]
亜洲経済キム・ウナ記者=「アナーキスト」(2000)23万名、「ラジオ・デイズ」(2007)21万名、「モダンボーイ」(2008)76万名、「京城学校:消えた少女たち(2014)」35万名など…"日本植民地時代を背景にした映画は滅びる"は、忠武路(チュンムロ・映画の街)の俗説は定説のように見えた。ほとんど制作費も確保できず、そっぽを向かれたから。
この丈夫な先入観は昨年、映画「暗殺」が1270万観客を集めて歴代興行成績7位に名を連ねて、ヒビが入り始めた。日本植民地時代を信念によって生きた青春、詩人尹東柱(ユン・ドンジュ)の短い人生を深く描いた映画「ドンジュ」も115万観客を記録したのに続き、アメリカの5つの(LA、シカゴ、ワシントンDC、アトランタ、ダラス)都市で封切りを確定した。
日本植民地時代を素材にした映画はこれからも相次いで行われる。一番先に観客が会える作品は13日に封切られる「解語花(ヘオファ)」だ。最高の歌手を夢見てきた妓生ソユル(ハン・ヒョジュ)とヨンヒ(チョン・ウヒ)、当代最高の作曲家のユンウ(ユ・ヨンソク)の話だが、ソユルとヨンヒが芸者になるために育てられて「大成券番(日本植民地期、妓生(芸者)を育てた教育機関)」と三人の男女のメイン舞台になる「京城(キョンソン)クラブ」を通して、前近代的文化が胎動した1943年度の京城(キョンソン)をスクリーンに繰り広げる。
小物にも格別の努力を傾けた。当時の小品は、中国など海外で受給しており、手に入らなかった場合、無形文化財(人間国宝)を通して制作した。音楽を素材にしただけに、1940年代のアルバム形式であるSP版を再現したりもした。

[写真=映画「アガシ(お嬢さん)」のスチール]
韓国映画を代表する世界的な名前、パク・チャヌク(朴贊郁)監督のの目も日本の植民地支配に向かった。破格的同性愛を扱ったサラ・ウォーターズの小説「フィンガースミス」を原作にした「アガシ」だ。パク監督は原作を韓国スクリーンでもたらし、背景を英国のビクトリア時代から日帝強占期である1930年代の朝鮮に変えた。公開されたスチールの中の出演陣の姿を見ると、その理由が想像できる。日本の伝統衣装である着物を着たチョ・ジヌン、西洋の服装のキム・ミンヒとハ・ジョンウ、韓服を着たキム・テリ…日本と西洋から入ってきた近代文物と朝鮮固有の文化の混在が巨匠を誘惑したのではないだろうか。パク・チャヌク(朴贊郁)監督が混乱と共存の時代を背景に映画を撮ったという噂は全世界に広まって、今年の2月、116カ国に販売された。

[写真=映画「德惠翁主(トッケオンジュ)」のスチール]
ハリウッドのメジャー配給会社のワーナー・ブラザーズが制作に参加することに決めた初の韓国映画も1920年代、抗日団体義烈団を扱った「密偵」だ。高宗の娘に生まれ、日本の官僚と政略結婚をしなければならなかったソン・イェジン主演「德惠翁主」(ホ・ジノ監督)も撮影を終え、詰めの作業に取り組んだ。
日帝時代を扱った映画が相次ぐ理由は何だろうか。激変期だっただけに、映画で扱うような素材が多いという分析だ。「ヘオファ」のパク・フンシク監督は"日帝強占期を生きていた人々は混在された文化の中でアイデンティティの混乱を経験したため、映画として扱う素材が多い"、"不幸の時代だ。不幸な時代、不幸な空気が我々の祖先たちに及ぼした影響を描いてみたかった"と話した。
ミジャンセンも欠かせない。麦藁帽子をかぶってビールを飲みながらジャズ音楽に身を任せたモダンボーイとモダンガールが闊歩して、電車が都心を横切る豪華絢爛な南村(ナムチョン)と藁葺きの家がびっしりと埋まって惨めにみすぼらしくていた北村(プクチョン)がもたらした異質的な側面は監督を誘惑する。
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