配電網は一般的に電線3本(三相)の電圧を均一に保ちながら電力を送る。三菱電機は3本の電線それぞれの電圧を解析する技術を開発した。電線1本ずつに流れる電力の状態を詳細につかみ、1本ずつの電圧を適正な状態に制御する。従来は3本の平均値を解析して電圧調整するため、多めに電力を送ってしまい損失が発生しやすかった。
3本個別の解析でコンピューターの計算量は増大するが、100倍以上の高速処理ができる計算ソフトで対応する。3本同時の計算時間は従来の60ミリ秒から0・42ミリ秒に短縮。解析結果を基に電圧調整に必要な配電機器を素早く動かす。機器を単独制御する従来方式に対し、集中制御により機器の運転の無駄を省く。
(亜洲経済オンライン)
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