2026. 09. 07 (月)

経営統合が破綻したホンダ・日産、'自動車の脳'を共同開発

  • 2年半の交渉を経て初の具体的な協力…2029年度新車に車載OS・ECU搭載

  • ホンダが独自OS構想を修正し突破口…自動運転は各社、知的財産権などの火種

写真=ロイター・聯合ニュース
[写真=ロイター・聯合ニュース]


昨年、経営統合協議が決裂したホンダと日産自動車が次世代自動車の「脳」を共同開発することを決定した。2024年に両社の協力議論を開始してから2年半を経て初の具体的な成果が出た。テスラや中国の電気自動車メーカーがソフトウェアで車両の性能や機能を向上させる次世代自動車開発で先行する中、独自路線を貫いていては競争でさらに遅れを取るという危機感が両社の妥協を導いた。

1日、日経新聞によると、ホンダと日産は先月31日、ソフトウェア中心の自動車(SDV)の核心部品と基本ソフトウェアの共同開発契約を締結したと発表した。両社は車両全体を統合制御する核心電子制御装置(ECU)をはじめ、車載オペレーティングシステム(OS)や車両制御ソフトウェアを共同で開発する。開発した部品とソフトウェアは2029年度以降に各社が発売する新車に搭載する予定である。

SDVは出荷後も通信を通じてソフトウェアを更新し、運転支援機能を改善したり、車内エンターテインメント機能を追加できる自動車である。従来の車両ではエンジン・ブレーキ・変速機など機能別ECUがそれぞれの機能を制御するが、SDVは核心ECUと車載OSを中心に各機能を統合制御する。ハードウェアと同様にソフトウェアが車の性能と商品性を左右するようになった。

このようにSDVが次世代自動車競争の核心に浮上したが、両社が実際に合意に至るまでには2年半を要した。両社は2024年3月に協力議論を開始し、同年8月にSDVやバッテリー、車両相互供給など5つの分野で協力することに合意した。その年の12月には経営統合協議にまで入ったが、ホンダが日産を子会社にする案を提示したことで日産が反発し、昨年2月に協議が破綻した。その後、両社は経営統合ではなく分野別協力に方向転換した。

両社が遅ればせながら共同開発に乗り出したのは、急速に拡大するSDV市場で先行企業との格差がさらに広がるのを防ぐためである。読売新聞によると、日本電子情報技術産業協会(JEITA)は世界の自動車生産量におけるSDVの割合が2035年には67%に達すると予測している。テスラや中国の新興自動車メーカーが開発を主導する中、トヨタ自動車も昨年、自社初の本格SDVモデルである新型RAV4を発売した。

巨額の開発費も独自路線を貫くことを難しくさせた。ホンダと日産の昨年の世界販売台数はそれぞれ352万台と320万台で、合計すると世界3位に迫る。日産が株式を保有する三菱自動車も共同開発への参加を検討している。トヨタ自動車を中心にスズキなどが集まる陣営に対抗し、ホンダ・日産・三菱の3社連合が対抗軸を形成する構図が明確になったと朝日新聞は指摘した。三菱を含む3社の2025会計年度の販売台数は約730万台に達する。共同開発した部品を搭載する車両が増えるほど、1台あたりの開発費を抑えられ、車両から得られるデータの種類と量も増加する。

しかし、両社はSDV技術の主導権を巡って神経戦を繰り広げた。朝日新聞によると、ホンダは車両全体を一つに集約して制御するOSを想定したが、日産は機能を限定した仕様を構想した。ホンダは独自OSである「アシモOS」を、日産は車載OSにデータインフラと開発環境を加えたSDVプラットフォームをそれぞれ開発してきた。日産はこのプラットフォームを2026年度内に実用化する計画である。一方の技術を採用すれば、もう一方はこれまで進めてきた独自開発を中止せざるを得なかった。

結局、ホンダが車載OS戦略を修正することで交渉に突破口が開かれた。ホンダはアシモOSを拡大適用しようとする戦略を再検討すると明らかにした。核心ECUと車載OSは日産がすでに開発した技術の一部を活用しつつ、ホンダの技術も反映して共同開発することに決定した。

ただし、自動車の個性や商品競争力に直接つながる自動運転技術は当面各社が別々に開発する。ホンダは独自開発を続け、日産はイギリスのスタートアップ企業ウェーブテクノロジーズの技術を活用する。地図やエンターテインメントアプリケーションなども各社が別々に開発する。コスト負担を減らすための共通基盤では手を組んだが、完成車の差別性を左右する技術まで一つにまとめることはできなかった。
 

両社間の意見の相違 '依然'


対立の火種も残っている。両社は当初、昨年7月に合意を発表する予定だったが、日産が開発した技術の使用対価と知的財産権の所有問題を巡って交渉が長引いた。日産のある幹部は読売新聞に「資本関係がない状態での協力は知的財産権を扱うのが難しい」と漏らした。重要な合意を発表しながらも共同記者会見は開かれなかった。2024年に提示した5つの協力分野のうち、実際に契約に至ったのはまだSDVだけである。

両社が交渉に2年半を費やす間に、アメリカや中国の企業は技術格差をさらに広げた。朝日新聞は、今から共同開発に乗り出しても追いつくのは難しいとの懐疑的な評価を伝えた。一方、中西自動車産業リサーチの中西隆樹代表アナリストは読売新聞に「SDVで競争力を確保するには規模拡大が必須であり、日本の大手企業同士が手を組むのは正しい判断だ」と評価した。

明らかに、コスト削減だけでは先頭を追い越すことはできない。自動運転など各社が開発する技術を共通基盤にどれだけスムーズに載せ、消費者が選ぶに値する車を完成させるかが、今回の協力の成否を分けることになる。





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