デジタル転換の流れの中、急激な業績成長の勢いを見せているモバイル通信会社3社が、情報保護投資を拡大している。非対面の日常と業務の中核基盤を構成する情報技術(IT)インフラの安全性とセキュリティを強化するための動きと解釈される。
11日、韓国情報保護産業協会(KISIA)情報保護産業振興ポータルの情報保護公示現況によると、移動通信3社の昨年の情報保護投資額は約1800億ウォン規模である。前年比約100億ウォン増えており、情報保護専門人材(内・外部合算)は約600人で前年比40人増加した。3社合計の情報保護部門の投資額の前年比増加率は5.8%となり、全体IT部門の投資額の増加率(1.4%)より高かった。
昨年、SKTのIT部門投資額は1兆5115億ウォンだった。SKTは、このうち3.7%(558億ウォン)を情報保護部門に使った。1年前よりIT部門投資額を5.4%増やしたが、同期間情報保護部門投資を13.1%拡大した。移動通信3社の中で唯一の二桁の増加率を記録した。
昨年末基準で、SKTの情報保護業務専従人員は195.2人だ。全体IT人材の8.1%の規模だ。SKTは前年比でIT人材を7.0%(157.1人)増やし、情報保護専担人材を9.2%(16.4人)増やした。これでSKTの情報保護専担人材の割合は0.16%ポイント上昇した。
KTは昨年、IT部門に1兆9112億ウォンを投資しており、このうち情報保護部門だけに989億ウォンを使った。前年比IT部門投資を1.7%減らしたものの、情報セキュリティ部門投資を1.8%増やした。規模だけだと、IT部門と情報保護部門の投資のいずれも依然として3社のうち最大の水準だ。
昨年末、KTで情報保護業務を担当する人員は339.1人で、前年比4.8%増えた。5140.6人に達するIT関連人材のうち6.6%の割合を占めている。KTの役職員(内部人員)の数は前年比で約500人減少したが、情報保護をはじめIT人員は約200人増えた。
LGユープラスの情報保護部門の投資金額は3社の中で最も小さいが、増加率はSKTの次に高い。LGユープラスは昨年、情報保護部門で前年対比6.9%増の229億ウォンを使った。これはIT部門投資額(6885億ウォン)のうち3.3%だ。前年比0.18%上昇したのだ。
LGユープラスは昨年末、情報保護専従人員は前年比8.7人増の77.4人であり、全体IT人員は320.8人増の2214.3人を記録した。3社の中で唯一、情報保護専担人材とこれを含めたIT人材の増加率が二桁を記録した。
政府が「安全なデジタル転換」を実現するための条件として情報保護を強調したことで、移動通信3社が情報保護部門への投資と専従人材の拡充を通じて呼応する雰囲気だ。移動通信3社の業績上昇とあいまって、今後も情報保護投資や人材の拡大傾向が続く見通しだ。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>