[CES 2021] 5つの観戦ポイント、AIからヘルスケアまで

[写真=サムスン電子提供(現地時間11日に開かれたCES 2021でサムスンリサーチのスン・ヒョンジュン所長(社長)が110型マイクロLEDテレビを紹介している)]


世界最大規模のテクノロジー見本市である『CES 2021』が11日(現地時間)開幕し、世界各国の企業が出品した商品とサービスに注目が集まっている。今年のCESは、AI技術がもたらすデジタル革新(DX)と暮らしの変化を実際に確認できる場と言っても過言ではない。世界1964社の企業・機関の出品作のうち、モノのインターネット機器とAI技術がそれぞれ644件・536件で最も多い割合を占めた。サムスン・LG電子をはじめ、ソニー・TCL・ビジオ(VIZIO)などの次世代テレビ競争も見どころの一つだ。

①AIと5Gは日常・・・スマートシティの加速化

もはやAIはは技術を超えて日常の段階に入った。CESに参加する全ての企業がAIと既存製品を結合した融合サービスを披露する。CESの主人公であるサムスン電子は今年、『Better Normal for All』というテーマでAIと5G技術を結合した新製品とサービスを紹介する。主にAIが利用者の使用パターンを把握し、利用者が望むものを事前に見せる適合型サービスが公開される見通しだ。

実際にサムスンリサーチのスン・ヒョンジュン社長は、サムスン電子ニュースルームへの寄稿文で、「サムスン電子はAIを活用し、個人に合わせた経験を継続して提供し、暮らしをより豊かにするという目標を立てた」と明らかにした。
 

[写真=聯合ニュース(LG電子が企画した仮想人間「Reah Keem」)]


昨年のCESではサムスン電子の人工人間『NEON』が登場したのに続き、今年はLG電子の仮想人間『キム・レア(Reah Keem)』が登場する。LG電子はCES開幕の記者会見にReah Keemを招待し、3分間基調演説を行う。Reah KeemはLG電子が精巧なコンピューターグラフィックと人工知能技術を結合して作った仮想人間であり、すでにSNSでインフルエンサーとして活動している。

CES初の基調演説者は、米モバイル通信会社ベライゾンのハンス・ベスト バーグ(Hans Vestberg)最高経営責任者(CEO)だ。これまで5Gの潜在力を強調してきた氏は、今年5Gがスマートシティなどの未来技術と結合し、我々の生活をどのように変えるのか、青写真を示す。

②SSDを活用した記憶装置の革新が起きる

サムスン電子の次世代記憶装置がデータ保存に革新をもたらす見通しだ。サムスン電子のパソコン記憶装置である『スマートSSD4TB』とモバイル記憶装置「uMCP」はCESで並んで半導体革新賞を受賞した。

スマートSSD4TBは、AIやモノのインターネット、ビッグデータなど未来技術を処理する際に最上の性能と高い電力効率を提供する。一般利用者だけでなく、企業データセンタが効率的に運用されるようサポートする。uMCPは、10nm工程で生産されたモバイルDRAMと第6世代Vナンドフラッシュを結合したワンチップストレージで、モバイル機器で4K・6K高解像度ディスプレイを実現し、効率的なマルチタスクを提供する。
 

[写真=聯合ニュース(CES 2021でLG電子が公開したローラーブルフォン)]


③サムスン・LGの次世代携帯電話公開にも注目

スペインのバルセロナで開かれるMWC(モバイルワールドコングレス)期間に公開するのが慣例だったサムスン・LGの戦略スマートフォンも今年はCES期間に紹介される。サムスン電子は14日、CESとは別途にモバイルアンパックイベントを開き、ギャラクシーS21シリーズやギャラクシーバーズプロを公開してファーウェイの隙間を攻略する。LG電子は開幕の記者会見で画面が繰り広げられた。ローラーブルフォンの『LGローラーブル』の実物を公開し、フォームファクター大戦の口火を切る。

米IT専門誌ワイアード(WIRED)のジュリアン副編集長は、CESで全ての端末メーカーが400ドル(約44万ウォン)未満の5G端末を公開するだろうと予想した。これはクアルコムの普及型5Gワンチップ『スナップドラゴン480(Snapdragon 480)』がCES現場で公開されたことによる動きだ。

④LCD・OLEDの長所を吸収したミニLEDが今年テレビ市場を掌握

テレビ市場はミニLEDテレビがプレミアム製品の新しい主流として浮上し、OLEDテレビは透明やベンダブル(bendable)などフォームファクターの革新に力を入れる見通しだ。

ミニLEDテレビは、LCDとOLEDのメリットを結合した次世代テレビだ。色の表現力や明暗比など、画質が落ち、厚さの厚いLCDテレビの限界や価格が高く、画面に残像が残るバーンイン問題のあるOLEDテレビの短所を従来のLCDテレビより小さいサイズのミニLEDを活用して克服したのが特徴だ。光源のサイズが小さく、同じ面積により多くのLEDを配置することができるため、LCDテレビであるにも関わらず、OLEDテレビに近いほど画質が優れ、バーンイン問題も起きない。価格もOLEDテレビより安い。ミニLEDテレビ市場は今年400万台を超えると予想されている。

このほか、LGディスプレイは次世代テレビ向け透明OLEDとベンダブルシネマティックサウンドOLEDを公開し、サムスンディスプレイはノートパソコン向けOLEDパネルを紹介する計画だ。

⑤非対面時代・・・診療もデジタル転換へ

今回のCESではデジタルヘルスも主な話題になっている。新型コロナの影響で遠隔医療が加速し、個人の健康データを統合管理するクラウドプラットフォームの構築が拡大する見通しだ。

CTAのキャリー・ハリガン氏は、AIがデジタルヘルスをどのように革新しているかを説明し、AIを活用してより正確な診断結果を導き出そうとする全世界の企業と病院の努力を紹介する。ハリガン氏は、「コロナで世界の医療機関のデジタル転換とデジタルヘルス事業が急速に拡大し、AIとウェアラブル機器を活用した24時間密着モニタリングが普遍化するだろう」と予想した。

このほか、LG電子は殺菌機能を備えたロボットを公開し、未来家電として注目を集めているデジタルヘルスロボット市場への攻略に乗り出す。
 

[写真=Gettyimagesbank]


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