「船舶も自律走行」…サムスン重工業、国内初の300t級曳船のテストに成功

[「船舶も自律走行」…サムスン重工業、国内初の300t級曳船のテストに成功]



今後、造船海運業界にも自律走行の時代が開かれる見通しだ。

サムスン重工業は慶尚南道巨済造船所付近の海上で、長さ38メートル、重さ300トン(t)級の実際の船舶を遠隔・自律運航するのに成功したと19日、明らかにした。

今回の実演は巨済造船所と、ここから250km離れた大田船舶海洋研究センターに設置した遠隔管制センターで同時に行われた。

サムスン重工業は造船業界で初めて独自の技術で開発した遠隔自律運航システムであるSAS(Samsung Autonomous Ship)を実際の運航中である船舶「サムスンT-8」号に搭載して実証に成功した。

SASは船舶に装着された△レーダー(RADAR)、GPS、AIS(Automatic Identification System)など航海通信装備の信号をリアルタイムで分析し、周辺の船舶と障害物を認知する。 これを通じて、船舶運航の特性を考慮した衝突の危険度を評価し、最適の回避ルートを見つけ、推進・ステアリング装置の自動制御で、船舶自ら目的地まで安全に航行できる。

特に、世界で初めて実線適用された船舶用の360度アラウンドビュー(Around View)とLTE・5G移動通信技術などを通じ、遠く離れた陸上管制センターでまるで空から船舶を直接見下ろしているのと同じ映像を具現、遠隔で船舶制御が可能だった。

同日、実際の試験運航で、サムスンT-8号は船員の介入なしに、約10km離れた目的地をまわって安全に復帰した。 特に運航中の半径1km内に現れた他の船舶や障害物を自ら避ける衝突回避技術を披露した。

大田に位置した陸上管制センターでは大型スクリーンを通じて、当該船舶の運航状態を拡張現実(AR)技術が結合された映像でリアルタイムモニタリングし、船舶を直接遠隔で制御する技術を試演した。

サムスン重工業のシム・ヨンレ造船海洋研究所長は"SASは船舶が自律的に最適化された航路を探索して運航されることにより、乗組員の負担を軽減させる安全運航ソリューション"とし、"今後、人工知能(AI)技術と超高速通信技術と結合し、さらに発展された運航補助システムを備え、2022年商用化する計画"と明らかにした。

一方、サムスン重工業は昨年、業界で初めてLNG運搬船の形の模型船「EasyGo」を通じて、遠隔自主運航テストに続き、実際の船舶試演まで成功し、遠隔自主運航分野で「ファーストムーバー」に跳躍するという抱負だ。
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