洪楠基副総理、2021年度の予算編成へ方向性を示す

[写真=聯合ニュース(1日、政府世宗庁舎で来年度の予算案についてブリーフィングを行っている洪楠基副首相兼企画財政部長官)]


洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官が2021年度の予算編成方向を発表し、来年は韓国経済が進むべき道を決めるゴールデンタイムになるだろうと強調した。ゴールデンタイムをカバーするため、財政の健全化毀損に耐える意思も明らかにした。

洪副首相は先月27日、2021年度予算案詳細ブリーフィングで「21年度の予算案総支出規模はコロナ危機克服や韓国版ニューディール推進、国政課題投資所要などを勘案し、今年より8.5%多い555兆8000億ウォンに編成した」とし「第3次補正予算比では1.6%増えた水準だ」と明らかにした。

また「積極的な財政運用で景気回復へのモメンタムに拡大していく」とし「200万人以上の雇用を守って創出するとともに、民間消費と輸出、地域経済の活性化など全方位的な景気支援予算を盛り込んだ」と説明した。

来年度の予算は「コロナ克服、先導国家予算」と要約した。洪副首相は「韓国版ニューディールの最初の段階であるデジタルニューディールに7兆9000億ウォンを投入する」とし「データ・ネットワーク・AI生態系の強化に5兆4000億ウォンを投入して『データダム』を構築し、民間需要の高い4万4000の公共データを開放する」と説明した。

続けて「知能型交通体系を国道50%に拡大構築し、河川の水位を自動測定して水門を遠隔制御するシステムを国家河川の57%に設置するなど核心基盤施設のデジタル化に1兆9000億ウォンを投入する」と付け加えた。

グリーン・ニューディールには8兆ウォンの予算を編成した。老朽化した公共建築物1000棟、公共賃貸住宅8万2000戸の断熱材を交替して公共建築物ゼロエネルギー化を推進し、電線と通信線を共同地中化するなどインフラのグリーン転換に乗り出す。

洪副首相は「グリーンモビリティの大衆化に4兆3000億ウォン、民間中心のグリーン産業革新生態系造成に1兆3000億ウォンを投資する」とグリーンニューディール予算を説明した。

また「経済構造改編などによる失業不安と所得格差緩和に向けた安全網強化に5兆4000億ウォンを投入する」とし「雇用・社会安全網の拡充に4兆7000億ウォン、人投資に7000億ウォンを編成した」と付け加えた。

来年度の総収入は新型コロナによる景気低迷などの影響で、今年より0.3%増えた483兆ウォンにとどまると予想した。このため、管理財政収支の赤字はGDP対比5.4%へ拡大し、GDP対比国家債務比率も46.7%へ増加する見通しだ。

洪副首相は「拡張的な財政基調の下で財政健全性がやや弱体化した面はあるが、一時的な債務と赤字に耐えながらでも、財政に求められる役割を忠実に実行することがコロナ危機を早期に克服し、先導国家に近づく近道だ」と強調した。

彼は「国民の血税を節約するため、すべての裁量事業をゼロベースで分析し、裁量支出の10%水準を構造調整した」とし、「公共部門の苦痛分担レベルで公務員と公共機関の経常経費を5%以上減額し、公務員の処遇改善率も最低賃金引き上げ率より低い0.9%水準に決めた」と付け加えた。

政府は予算案とともに「2020~24年国家財政運用計画」も国会に提出した。今回樹立された中期計画によると、2024年のGDP対比国家債務比率は58.3%、管理財政収支の赤字比率は-5.6%で管理する。

洪副首相は「経済危機の度に相対的に良好な財政健全性は危機を克服する危機を乗り越える土台だった」とし「やや早い債務増加によって財政運用余力が過去に比べて相対的に減少している状況を勘案し、総支出増加率は経常成長率水準を考慮して模索するなど中期的に財政健全性管理努力を強化していく計画だ」と述べた。

さらに「徹底したコロナ防疫の下でコロナ危機を克服し、経済・社会構造の大転換に備えるのに力量を集中すべき時期である」とし「来年は未来の韓国経済の行方を決めるゴールデンタイムであるだけに、国家経済や国民経済のための最後の砦である財政がゴールデンタイムをカバーする中心的な役割を遂行するだろう」と述べた。
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