サムスンのスマートフォン、ブラジル・インド市場でカスタム攻略

  • ブラジルのシェア40%・ギャラクシーホールド完売成果

  • Bixbyにポルトガル語ベータサービスなどサポート

  • インドでは今月だけで普及型スマートフォン3種発売

[写真=サムスン電子ホームページ]


サムスン電子が新興スマートフォン市場攻略に拍車をかける。ブラジルでフォルダブルスマートフォンの「ギャラクシーフォールド」を披露して完売をしたのに続き、インドでは普及型スマートフォン3種を発売してシェア反発に乗り出す。

28日、関連業界によると、サムスン電子は今月に入ってギャラクシーフォールドをブラジル、メキシコ、チリ、コロンビア、コスタリカ、パナマなど中南米市場に相次いで披露している。

当初、ギャラクシーフォールドは20カ国のみで発売する予定だった。しかし、発売国で良い反応を得て、新興スマートフォン市場として注目される中南米地域でも披露することになったのだ。実際今月22日(現地時間)、ブラジルのオンラインモールで販売したギャラクシーホールドは、販売一日で準備した物量が売り切れ記録を立てたりもした。

最近は自社の独自人工知能(AI)プラットフォーム「Bixby」にブラジル現地語のポルトガル語サポート・ベータサービスも開始した。これを通じてサムスン電子は40%台のシェアを記録しているブラジルでトップの座を強固なものにするという計画だ。

特にサムスン電子のイ・ジェヨン副会長が新年の初の出張先でブラジルを選び、現地の事業成果への期待感はさらに高まっている。李副会長は去る27日、ブラジル北部アマゾナス州のサムスン電子マナウス法人を訪れて生産ラインを見学したのに続き、翌日には中南米事業を総括するブラジルのサンパウロ法人を訪問して現地の事業点検に乗り出した。また、スマートフォンを生産するカンピナス工場も直接訪れた。

◆インド市場のシェア拡大に切歯腐心
世界2位のスマートフォン市場であるインドでも、サムスン電子はシェア拡大に切歯腐心する。サムスン電子は今月29日(現地時間)、インドで「ギャラクシーA51」を発売する予定だ。

先月初めて公開されたギャラクシーA51は、今年ギャラクシーAシリーズの最初のスマートフォンだ。サムスン電子のスマートフォン製品群では、初めて背面「インダクションカメラ」デザインを採用した点が特徴だ。

ギャラクシーA51は6.5インチディスプレイに、アプリケーション・プロセッサ(AP)は「Exynos 9611」を搭載した。現地では、ギャラクシーA51が保存容量128GBモデル基準2万3000ルピー(約38万ウォン)水準で発売されるとみている。50万ウォン台のギャラクシーA71もほぼ同じ時期にインドで発売される予定だ。

過去21日にもサムスン電子はインドで「ギャラクシーノート10」の普及型モデルであるギャラクシーノート10ライトを発売している。ギャラクシーA51・A71が予定通り発売される場合、今月だけで3種の新製品を披露することになる。

サムスン電子がインドのスマートフォン市場で賑やかに動くのは、中国企業の物量攻勢に対応するためだ。サムスン電子は去る2018年に初めてシャオミに市場シェア1位を奪われた後、なかなかトップの座を奪還していない状態だ。

AシリーズとMシリーズなど普及型のラインナップを全面に出す一方、攻撃的なマーケティングを繰り広げたが、サムスン電子はむしろ昨年第4四半期のシェアが3位に後退した。シャオミとビボ(VIVO)がそれぞれ27%と21%を占めた中、サムスン電子は前年同期比1%ポイント減少した19%にとどまった。

サムスン電子は生産費用の効率化を通じて、今年はインド市場で反発に成功するという計画だ。これまでODM(製造業者開発生産)方式の拡大を主導してきたノ・テムン社長が無線事業部長の席にあがり、ODM物量もさらに増えるとみられる。

実際にサムスン電子は去る2018年11月、自社スマートフォンとしては初めて「ギャラクシーA6s」にODM方式を適用したのに続き、昨年にはギャラクシーA10sギャラクシーA20s、ギャラクシーA60など様々なモデルでODM生産を拡大している。今年も普及型のラインナップを中心に、さらに多くの製品にODMが適用されると観測される。

現地生産を通じて急成長するインドのスマートフォン市場の需要にも積極的に対応する。2018年に8000億ウォンを投資した世界最大規模のスマートフォン生産基地であるノイダ(Noida) 第2工場の役割もさらに大きくなると期待される。
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