ドナルド・トランプ米大統領がジョン・ボルトン大統領補佐官に解任を通知をしたことが分かった。今後の対北挑戦政策など、米国の安保方向に変化があるかどうかが注目される。
トランプ大統領は10日(現地時間)、自分のツイッターを通じて「昨晩、私はボルトン氏にホワイトハウスでもう働く必要はないと告げた」と明かし、「同日の午前、(ボルトンに要求した)辞表が私に渡された。」と明らかにした。解任の背景については「意見の対立」を挙げた。
ボルトン補佐官は代表的な「スーパータカ派」に挙げられる。北朝鮮、イラン、ベネズエラなどと関連した主要な対外政策において超強硬路線を主導したりもした。ホワイトハウスの入城前には、北朝鮮の先制攻撃、イラン体制転覆などを主張した。
対外政策を主導する過程で、トランプ大統領と何度も摩擦を起こしたこともある。二人の間の不和説がCNNなどメディアを通じて数回提起されたりもした。
実際、去る6月にトランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮委員長の「板門店会合」当時、トランプ大統領を遂行せず、モンゴルに直行しながら「パッシング議論」が浮き彫りになったりもした。対北挑戦政策のラインから事実上、排除されたという噂も出回った。
ボルトン補佐官の解任説は以前から出た。ただ、トランプ大統領がツイッターを通じて突然解任措置を断行したことについて、ホワイトハウス内の多くの人たちも驚いた様子だと現地のメディアは伝えた。
一方的な解任通知によってボルトン補佐官はホワイトハウスに入城してから1年6カ月ぶりに不名誉辞退をすることになった。ボルトン補佐官は、「適切な時期に関連立場を明らかにする」とし、「私の唯一の心配事は、米国の安全保障だ」と述べたと伝えられた。
強硬派の一人であるボルトン補佐官が解任され、以降、トランプ政権の対北挑戦の路線に変化が生じるかどうかが注目される。対北朝鮮政策が一層柔軟になる可能性があるという観測も出ている。
特に非核化に向けた米朝交渉が9月末に開催される可能性あるという観測が出ている中、誰が後任を務めるかについても耳目が集中される。トランプ大統領はツイッターを通じて「私は彼(ボルトン)の仕事には大いに感謝している」とし、「来週、新たな国家安全保障担当補佐官を指名する」と述べた。
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