人民元の基準為替レート、1ドル=7元突破

[写真=聯合ニュース]


米中貿易紛争の中、人民元為替レートが1ドルあたり7元を超えた。

8日、中国の中央銀行である人民銀行は、1ドルあたりの人民元の基準レートを7.0039元に告示した。人民銀行が1ドルあたり7元以上を告示したのは初めてだ。去る7日、人民銀行が告示した為替レートである1ドルあたり6.9996元と比較して0.06%上昇した。外国為替市場では、去る5日から4日連続で1ドルあたり7元以上を示している。

人民元安の現象は、基本的には米国の追加対中関税計画発表など米中貿易の葛藤深化と中国景気減速の懸念によるものと分析される。しかし、中国が市場でマジノ線とされる1ドルあたり7元台を守るための強力な外国為替市場の防衛に乗り出す姿は見えなかったという点で、中国が元安の容認を対米反撃カード化しているという分析もある。

これまで市場では、人民銀行が中間為替レートまで1ドルあたり7元以上に告示すると、追加の人民元安の現象を招きかねないという観測が流れてきた。

中国の域内市場で人民元は、告示の中間為替レートの上下2%範囲で取引される。市場では、人民銀行が告示する中間為替レートを、中国政府の為替政策シグナルと見なす。

ただ、人民元の中間為替レートは前日の市場の為替レートを今後反映するという点で、市中の為替レートがすでに1ドルあたり7元を超えた状況で、中間の為替レートも後行したという見方もある。

同日の午前10時(現地時間)基準、域外・域内市場で1ドルに対する人民元の為替レートは、それぞれ7.06元、7.04元台で形成されており、まだ中間為替レート「破七」による人民元為替レートの急騰現象は現れていない。


 
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