習近平「韓半島問題の解決のために北朝鮮を手助けする」・・・非核化交渉の中朝協力を表明

  • 平壌で中朝首脳会談、米意識の発言を吐き出し

  • 習「韓半島の非核化に積極的・建設的な役割遂行」

  • 金正恩「忍耐心を維持する」・・・米朝疎通持続

[写真=中国CCTVのキャプチャー]


中国と北朝鮮が米朝非核化交渉の過程で積極的に協力するという意志を表わした。

米国を意識した動きと分析される中、米中首脳会談を控えた中国の習近平国家主席が金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長から非核化の追加措置を引き出すことができるか注目される。

20日、中国CCTVのメインニュース「新聞聯播」は、習主席と金委員長はこの日、平壌で首脳会談を行ったと明らかにした。

昨年から金委員長が4回にわたって訪中したのに続き、両首脳間の5回目の首脳会談だ。

習主席は「朝鮮(北朝鮮)が見せた韓半島平和と安定の維持、非核化へのための努力を高く評価する」とし、「過去1年間、韓半島問題を対話で解決する機会が生じ、国際社会は朝米(米朝)対話に成果があることを期待した」と言及した。

金委員長は2回にわたった米朝首脳会談で成果を上げられなかったことを指摘しながらも、米国との疎通を維持するという立場をほのめかした。

金委員長は「過去1年の間、朝鮮(北朝鮮)は情勢の緊張を緩和するために多くの措置を取ったが、関系国(米国)の積極的な呼応を得ることができなかった。しかし、これはみようと思った姿ではなかった」と述べた。

続けて「朝鮮は忍耐を維持する」とし、「関係国が朝鮮側と向き合ってお互いの関心事を解決し(韓半島問題に)成果があることを望む」と付け加えた。

今後、米朝非核化交渉の過程で朝中協力体制を維持するという意志も表明した。

習主席は「韓半島問題は複雑で敏感なだけに、政治的に解決しなければならない」とし、「長期的な観点で朝鮮半島の平和と安定を確保する必要がある」と述べた。

また、「中国は韓半島問題の政治的解決を支持する」とし、「中国は朝鮮が自国の合理的安全保障および発展に対する関心事を解決することができるよう、力を尽くして手助けする」と強調した。

これまで米国を意識して韓半島問題に積極的に介入しなかったが、これからは影響力行使に乗り出すという意味で解釈できる発言だ。

実際、習主席は「朝鮮および関連国との協力を強化し、韓半島非核化の実現と域内安定のために積極的かつ建設的な役割を果たす」と付け加えたりもした。

金委員長は「中国が韓半島問題の解決過程で重要な役割を果たしたことを高く評価する」とし、「中国と持続的に疎通・協力して、韓半島の平和と安定を維持するようにする」と答えた。

今回の首脳会談は、米国に向けてメッセージを伝えようとする目的が大きい。

中国は北朝鮮に対する影響力の誇示を、北朝鮮は中国との蜜月関係を表わして対米交渉力の向上を狙ったという分析が出ている。

特に習主席の場合、28〜29日に日本の大阪で開催される主要20カ国(G20)首脳会議でもドナルド・トランプ米大統領と会う予定だ。

米中貿易戦争の行方を左右する最大の分岐点という評価だ。習主席の立場としては今回の訪朝の成果を掲げてドナルド・トランプ大統領との談判を有利に導きたいと思うかもしれない。

習主席の電撃訪中が実現された背景として、金委員長が非核化関連の追加措置を約束したのではないかという主張が提起される。ただ、この日CCTV報道では関連内容が一切言及されなかった。
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