サムスン・SKハイニックス、「Dラム需要下半期回復」・・・ファーウェイの関係には「慎重」

  • サムスン電子のチン・ギョヨンメモリー事業部長社長「上向きの形、市場のバランスを見つけ」

  • SKハイニックスのイ・ソクヒ社長「下半期、少し回復するだろう」

  • 米国のファーウェイ制裁には直接的な回答を避け

[ 写真=亜洲経済(サムスン電子のチン・ギョヨンメモリー事業部長社長(左)とSKハイニックスのイ・ソクヒ社長 )]


サムスン電子とSKハイニックスの経営陣が、今年の下半期にはDラム(DRAM・ディーラム)の需要が回復すると明らかにした。

サムスン電子のチン・ギョヨンメモリー事業部長社長とSKハイニックスのイ・ソクヒ社長は27日、ソウル中区新羅ホテルで開かれた「韓国-江蘇省 開放革新協力交流会」が終わった直後に記者と会って、今年の下半期の半導体市場の肯定的な見通しを示した。

チン社長は「過去数十年の間、Dラムの需要の流れを見ると屈曲があるが、上向きに進んでいる」とし、「サイクルは戻ってくる」と述べた。続いて「Dラム価格がこれ以上下がらないことを望むが、需要と供給のバランスが合ってこそ価格下落が終わる」とし、「市場がバランスを取り戻している」と付け加えた。

SKハイニックスのイ・ソクフイ社長も「下半期にDラム市場が少し回復するだろう」と予想した。先立ちイ社長は3月に開かれた「第71期株主総会」でも「下半期になると、需給バランスが合ってた回復するだろう」と見通したことがある。第2四半期を底に第3四半期からDラム価格が回復され、今年の下半期に実績改善が本格化するという従来の立場を固守したのだ。

特にSKハイニックスはDラムの需要増加に備えて、最近、中国無錫「C2F」新規工場の稼動に入った。 C2Fの稼動が本格化すれば、工場全体のDラム生産能力は従来の2倍(月最大18万枚規模ウェーハの生産)に増える。

イ社長は「C2F工場は認証を終えて(一部)量産に入った」と説明した。SKハイニックスは追加のクリーンルーム工事や装置の入荷時期は市況に応じて弾力的に決定し、徐々に生産量を増やしていく方針だ。

国際半導体製造装置材料協会(SEMI)によると、去る4月に北米半導体製造装置出荷額は19億180万ドルで、前四半期(18億2530万ドル)より4.7%増えたものと暫定集計された。半導体製造装置出荷額が前月比増加を見せたのは、昨年12月(8.3%)以来4カ月ぶりに初めてだ。半導体装置の出荷実績は、通常、今後の半導体景気の流れを測る先行指標として活用されてきた。また、業界ではPC(パソコン)とモバイル部門など一部のメモリー半導体市場で最近「需要」が回復しているとみた。

しかし、一部では米中貿易摩擦が激化し、このような需要回復に冷や水を浴びせているという懸念も出ている。米国は最近、中国のファーウェイに対する取引制限に韓国の参加を要請したという。ファーウェイはサムスン電子の5大売上先の一つに挙げられ、SKハイニックスも同じくファーウェイをはじめ中華圏のスマートフォンメーカーと取引している。

こうした状況についてチン社長は「米中貿易摩擦などで複雑な状況だ」としながらも直接的な回答は避けた。イ社長もファーウェイと関連して「悩みが多いが、個々の顧客に対して特定のコメントをすることは難しい」と述べた。
 
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기