アフリカ豚コレラ、世界の価格揺さぶる...韓国も「不安」

[写真=聯合ニュース]


アフリカ豚コレラ(ASF)が世界の豚肉の価格を揺さぶっている。アフリカ豚コレラの直撃弾を受けた中国が輸入を拡大したことで、価格が上昇しているのだ。まだ韓国への影響は限られているという分析だが、今後の輸入不足に備えるべきだという声も出ている。

5月に入って、米国シカゴ商品取引所(CME)で豚肉の先物価格はポンド当たり83.27セントでニッカ月前の3月の50セントに比べて約60%が上昇した。

スペインでもベーコン価格がこの3月、20%程度跳ね上がり、ドイツでも豚のロース価格が17%上昇した。アフリカ豚コレラの事態を迎えた中国内の豚肉の卸売価格も1年の間20%が上がったことが分かった。

このような値上げは、アフリカ豚コレラで中国内の豚が大量死したか、殺処分したからだ。中国は豚100万頭を殺処分したと公式発表したが、専門家たちはこれより100倍多くの豚が殺処分されると予想している。

中国内の豚不足で輸入量が増える場合、豚肉の品薄状態まで懸念される状況だ。特に豚肉の主な消費国の場合、大きな影響を受けかねない。

経済協力開発機構(OECD)によると、2017年1人当たり豚肉消費量は欧州連合(EU)が32.1キロで最も多く、ベトナム(30.4キロ)、中国(30.3キロ)、韓国(29.8キロ)が後を次いでいる。

このような豚肉不足が長期化するという分析も出ている。 JPモルガンのトーマス・パーマーアナリストは、「少なくとも今後20カ月の間、全世界の豚肉市場で供給が需要に追いつけない状況が続くだろう」と予想した。

結局、豚肉不足が長期化する場合、韓国も安心できない。今上昇傾向にある国内の豚肉価格がさらに値上がる可能性があるという懸念も出ている。

畜産流通総合情報センターによると、今年1月に3000ウォン台を維持していたキロ当たり豚肉の卸売価格は3日基準4494ウォンまで上がった状態だ。

韓国農村経済研究院(KREI)が最近出した報告書は、今年第2四半期(4〜6月)の国内の豚肉価格がキロ当たり最大5200ウォンにまで上がると予想した。

ソン・テボク農食品部畜産経営課長は「3月から学校給食の開始、行楽シーズンなど消費の増加で価格が上昇に転じた」とし「過去5年の4月平年価格であるキロ当たり4577ウォン水準だ」と説明した。アフリカ豚コレラによる値上ではないという分析だ。

しかし、最近、豚肉価格の上昇がアフリカ豚コレラとは無関係だとしても豚肉不足に対する準備をしなければならないという指摘も出ている。

業界関係者は「中国市場の変動により、今年の輸入量が全体的に減少するとみられる」とし「すでに輸入業者は物量確保に乗り出している」と述べた。

また別の関係者は、「豚肉は製品の特性上、短時間で生産量を増やすことはできない」とし「中国でアフリカ豚コレラ事態が悪化して韓国が輸入できる物量が減った場合、国内の豚肉価格は暴騰する可能性がある」と予想した。
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