サムスン電子がベトナムのThanh Congグループとパートナーシップを締結し、B2B(企業間取引)事業の拡大に拍車をかける。
まず、Thanh Congグループと現代自動車がベトナムのハノイに最大規模で建設する「自動車ラグジュアリーショールーム」にエアコン、サイネージなどスマートソリューションシステムを供給する。
また、サムスン電子は今回の協力を皮切りに、Thanh Congグループや建物、オフィス、サービス団地の設立などさまざまなプロジェクトで協力する計画だ。
◆Thanh Congグループと初の協力
15日、関連業界によると、サムスン電子は9日、ベトナムのThanh Congグループとスマートソリューション提供に関するパートナーシップを締結した。
Thanh Congグループは建設業を主力として23の系列会社を保有した企業だ。 特に2009年から現代車のベトナムでの販売を代行するなど国内企業とも緊密な協力関係を結んでいる。
1月には現代車と現地販売合弁法人を設立した。 また、両社はベトナムのハノイ・ホアンマイに約2万㎡規模の超大型自動車ショールームを建設するという計画を発表した。
この展示場にサムスン電子は360度システムエアコンをはじめ、内部展示のための商業用大型サイネージ、デジタルディスプレイ、コンピューターなど先端サービス装備を提供する。
各種製品だけでなく、サイネージ専用ソフトウェアである「MagicINFO」、モバイルセキュリティプラットフォーム「KNOX」など様々なスマート技術ソリューションも供給する。
◆B2Bのグローバル売上比重50%
サムスン電子はグローバルB2B事業の拡大に積極的に乗り出している。 B2BはB2C(企業と消費者間取引)に比べて市場の変動性に影響をあんまり受けないため、安定的な売り上げの確保が可能である。
昨年はグローバル全体の売上げ高にB2Bの占める割合が初めて半分を超えた。 これは2009年以降、9年ぶりに最大値である。 卸売りと小売を中心とするB2C企業でB2Bへの本格的な転換に乗り出しているものと解釈される。
特にベトナムはサムスン電子がグローバルB2B市場の中でも主力するところだ。 2017年、サムスン電子はベトナムの電子製品の需要に対応するため、ホーチミンに総面積700平方メートルに達する東南アジア最大規模のB2B総合展示館をオープンした。
サムスン電子がこのような総合展示館を運営するところは米国、ポーランドなど主要市場だけだった。 サムスン電子はこの展示館をベトナムだけでなく、東南アジア全地域のビジネスパートナーに最先端B2Bソリューション関連のコンサルティングを提供する拠点として活用している。
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