大韓航空、サービス改善のために全社ジステム「クラウド」基盤に転換

[写真=亜洲経済]


大韓航空が今後3年間、全社システムをクラウド基盤に転換するなど情報技術(IT)体質強化に乗り出す。

大韓航空は6日、ソウル空港洞(コンハンドン)本社で、LGCNSとアマゾンウェブサービス(AWS)と全社システムをクラウドに切り替える内容の業務協約を締結した。

大韓航空は協約によって、今月から約3年にかけてソウル傍花洞(パンファドン)のデータセンターにあるホームページ、貨物、運航、全社的資源管理(ERP)、会計統制システムなど、すべてのデータとシステムをAWSクラウドに移転する。

全社システムをクラウドに切り替えるのは、国内の大手企業や世界の大手航空会社の中で初めてのことだと大韓航空は強調した。10年間のクラウド運営費用は2千億ウォン規模と推算される。

大韓航空はデータ・システムクラウドへの転換に伴い、人工知能(AI)、マシンラーニング、ビックデーター分析、モノのインターネット(IoT)、データベース(DB)などの技術を航空産業に取り入れる計画だ。

特に、クラウド基盤のビックデーター分析により、乗客の旅程情報等を分析し、顧客に最適化された航空商品を提案するとともに、顧客の今後の行動を事前に予測して商品を企画することができるようになる。

また、顧客は音声だけで航空スケジュールの照会や予約情報の確認といった情報検索が可能になり、運航、整備などの部門で生産される膨大なセンサーデータをビックデータで分析し、航路最適化、燃料削減、事前予測整備、航空安全性の向上などの効果も期待される。

さらに、IT 運営の効率性は大幅に高まる。クラウドは接続者が急に増えてもサーバー資源が自動に拡張されるため、安定的なサービス提供が可能だ。

大韓航空は2011年、ERPシステムを本格的に導入して以来、2014年には顧客サービスシステム(PSS)を導入するなど、IT投資を先導的に進めてきた。今回のクラウド転換も来年の創立50周年を迎えて競争力を一段階高めるための趣旨で推進された。

大韓航空側は「劣る航空産業競争の中で変化を先導し、顧客サービスの品質を高めるためにクラウド全面転換を選択した」とし、「クラウドを活用して、より迅速かつ効率的なサービスを提供する計画だ」と明かした。
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