グローバルSCM専門企業の現代グロービスが自動車半組立部品(KD)の物流基地であるKDセンターに包装関連の自動化ロボットの開発と構築を完了し、「スマート物流」の実現のための最初の一歩を踏み出したと5日、明らかにした。
現代グロービスは蔚山(ウルサン)と牙山(アサン)に位置したKDセンター内のハードウェア包装ロボット、包装ボックスケーサー(箱詰め機)などを導入した。既存の手作業で行っていた一部の作業ラインを自動化機器に切り替え、生産性を高めるためである。
ハードウェア包装ロボットは各地から入庫される小規模のKD部品を物流地別に自動分類した後、大型貨物に再包装するシステムである。協力社が現代グロービスのKDセンターに納品したKD部品の箱を物流ロボットがバーコードをスキャンして分類した後、新たに積載して輸送が容易な大型パレット束に包装を完了する。
包装ボックスケーサーはKD部品の包装用ダンボールボックスを自動的に作ってくれる設備だ。折り畳まれた状態の圧縮されたダンボールボックスをケーサーに入れると、自動的に枠を作ってテーピングして輸出用のKD部品梱包材に使用できるようにする。
現代グロービスは既存の手作業で行われた業務をロボットシステムに自動化し、作業時間の短縮を通じた生産性の向上とコストの削減効果があるものを期待している。
現代グロービスはまた、自動化機器の導入により、これまで重量物を扱った作業者のリスク露出を最小化し、労働環境を改善することができるようになった。既存の重い包装材を運ぶ必要があった作業者の筋骨格系疾患を予防することはもちろん、既存の人材の熟練業務転換で作業効率を向上させることができるという説明だ。
今回の自動化設備の構築を筆頭に現代グロービスは今後、人工知能(AI)、情報通信技術(ICT)などの様々な新技術を活用し、物流現場の自動化を実現する「スマート物流」の活性化に本格的に乗り出す方針だ。
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