製品の高級化選択したポスコ、「選択と集中」効果で売上60兆ウォン再達成

[写真・グラフィック=亜洲経済]


今年で創立50周年を迎えたポスコ(POSCO)は不健全系列会社を払拭して収益を極大化することに成功したという評価を得ている。また、これにとどまらず、ポスコは高付加価値製品であるワールドプレミアム(WP)などを掲げて世界最高の鉄鋼メーカーとしての立場をさらに強固にするという戦略だ。

◆ポスコ、3年ぶりに売上60兆ウォン台回復・・・クォン・オジュン会長の「選択と集中」戦略

18日、金融監督院の電子公示によると、ポスコは昨年、連結基準の売上高が60兆6551億ウォンを記録した。

ポスコの売上高は2011年に初めて60兆ウォン台を記録した後4年間持続されたが、構造調整(リストラ)が本格化した2015年50兆ウォン台へ下がった。しかし、今回再び60兆ウォン台を回復した。

特に、昨年の売上高は過去60兆ウォン台を謳歌した2011~2014年とは違って国内外の系列会社80社余りも減らした状態で達成したものであるためさらに意味深い。

これと関連して関連業界はクォン・オジュンポスコ会長の「選択と集中」戦略があったために可能だったという分析を出している。

ポスコは2000年代後半に入って常に危機論が提起されていた。莫大な資金をつぎ込んだ新成長事業で損失が続き、一時7兆ウォンを上回っていた連結営業利益は2兆ウォン台半ばまで墜落した。対外信用度も墜落した。

現在政権2期のクォン・オジュン会長は1期だった2014年「選択と集中」戦略を通じて会社を正常化するのに主力した。

国内系列会社を71社から38社まで減らし、181社に上っていた海外系列会社を124カ所に縮小した。4年間の累積財務改善効果は7兆ウォンに達し、毎年約4000億ウォンの発生可能損失を遮断した。

一方、鉄鋼事業ではWP、WPプラス(Plus)製品など、高付加価値製品を独自開発してこれを生産、販売して競争力を高めた。おかげで2014年それぞれ約1000万t、30%台前半だったWP販売量及び販売比重は昨年1733万t、53.4%に急増した。

就任してからずっと「鉄鋼本院競争力強化」を強調したクォン会長の注文によって系列会社を減らす状況でも高級鋼材部分を強化したことがポスコの再跳躍の決定的要因になったのだ。

これは昨年の需要産業である自動車、造船、建設などの業況が良くなかった状況でも最近、6年間で最高値の4兆6218億ウォンの営業利益を上げた最も大きな理由でもある。それだけでなく、ポスコは低コスト操業技術の開放などを通じて持続的なコスト削減の努力を続け、顧客オーダーメード型ソリューションのマーケティングを強化して需要を一層押し上げた。ソリューションマーケティング連携の販売量は2014年130万tから昨年514万tに4倍近く跳ね上がった。

◆ポスコ、高付加価値製品を前面に出して収益性持続の強化

ポスコは今後不透明な業況の中でも最高品質の高付加価値の製品を打ち出して、収益性を持続的強化していく方針だ。そのため、ポスコは先制的な投資に積極的に乗り出している。

まず、ポスコは無方向性電気鋼板高級材生産能力を年間16万tに2倍ほど拡大してエコ電気自動車市場の発達による需要に対応した。

また、3CGL(溶融亜鉛めっき鋼板工場)に鍍金量の制御自動化ソリューションを適用し、4冷延工場の新鋭化、7CGLの竣工などを通じて高級鋼の生産力をさらに強化した。

2016年8月にはタイに年産45万t規模のCGLを竣工してトヨタ、日産、フォードなど、グローバル自動車会社と部品会社などに高級自動車鋼板を供給する足場を用意した。さらに、同年9月には世界最大の線材市場である米国に2090万ドルを投資し、年産2万5000t規模の線材加工センターを竣工した。

現地の鉄鋼メーカーが生産していない高価な自動車用部品および軸受を顧客に販売して市場を先取りできる道が開かれたのだ。

ポスコ関係者は"固有技術に基盤したWPプラス製品を持続開発及び販売して収益性を向上させる"とし、"高級鋼建材など、製品の多角化努力とソリューションマーケティング強化を通じて内需市場における地位も強固にする"と強調した。
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