企画財政部が20日に発表した「8月の財政動向」によると、今年に入ってから6月までの総収入は186兆4000億ウォン、総支出は210兆3000億ウォンで、統合財政収支の赤字は23兆9000億ウォン、統合財政指数で社会保障基金の黒字を除く純財務状況を示す管理財政指数赤字は、43兆6000億ウォンに達した。これは、政府が今年の管理財政収支の赤字規模と予想した33兆4000億ウォンを大きく上回る数値で、上半期だけでも見通しより10兆ウォンの財政赤字であった。
管理財政収支の赤字は、2009年のグローバル金融危機当時には43兆2000億ウォンに急増したが、2010年には13兆ウォンを記録した。その後引き続き拡大傾向で2012年17兆4000億ウォン、2013年21兆1000億ウォン、昨年29兆5000億ウォンに増えた。
また、税収徴収率は史上最大の税収欠損を記録した昨年より良くなったことが分かった。今年1〜6月の国税収入は106兆6000億ウォンで、前年同期(98兆4000億ウォン)より8兆20000億ウォン増えた。目標金額のうち、実際の税収割合を示す税収進度率は49.4%を記録し、昨年6月の末より4.0%上昇した。昨年と比較すると、法人税と所得税が上がる速度が速く、税収進度率を引き上げたと分析された。
企業の営業実績がよく、法人税は今年上半期に22兆5000億ウォンに増え、昨年の同じ期間より2兆ウォン増加した。今年の初めに株式市場が好調でを見せた影響で証券取引税が含まれているその他の国税収入は、14兆5000億ウォンで、1年前に比べて2兆ウォン増えた。
すべての税目に渡り、昨年よりも税収が良くなった中で付加価値税(24兆9000億ウォン)だけが1兆4000億ウォン減った。収入の減少で輸入に課される消費税の数が減ったことによるものである。
中央政府の負債は今年6月、国債償還が行われた影響で多少減少した。6月末基準の中央政府の債務は535兆2000億ウォンで、前月より2兆8000億ウォン減少した。ただし、昨年6月末より32兆1000億ウォン増えている。
企画財政部の関係者は、「上半期の財政早期執行などによって財政収支の赤字が拡大されたが、税収状況は昨年より改善の流れが続いている」とし、「中国の経済環境の変化、アメリカの金利引き上げの可能性などの不確実性が、下半期には下方要因として作用する可能性がある」と述べた。
(亜洲経済オンライン)
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