低成長の中の「繊維産業」今年が分かれ道


[写真=低成長の中の「繊維産業」今年が分かれ道]

19日、政府機関や繊維業界などによると、最近、中国の低価格攻勢で限界状況に追い込まれた繊維・アパレル業界が、新たな戦略の生産基地として東南アジアの新興経済国であるベトナムを選択し、投資を拡大している。

韓国貿易協会が公開したベトナムの外国人直接投資(FDI)の内訳を見ると、今年上半期の承認額が56億ドルである。このうち、繊維・衣料品業界は、約20%を占めるなど、11億ドルの割合を記録している。

現在、繊維・アパレル業界は中国の低価格攻勢で危険な状況に追い込まれるなど、価格競争力の維持に限界を迎えている。このため、2014年に対ベトナムの輸出が初めて中国輸出を追い越すなど、韓国の繊維衣料品の最大の輸出国として浮上してから久しい。

最近の産業研究院の産業経済情報を見ると、2013年5月の累計基準で韓国の繊維衣料品の対中国輸出は前年同期比5.1%減少した一方、対ベトナム輸出は13.0%と高い成長を持続している。昨年の内需不振と新興国の景気減速などの厳しい環境の中でも、繊維ファッション産業は159億ドルの輸出を達成している。しかし、今年からは繊維業界の海外生産拡大の影響で低成長が顕著されると見込んでいる。

ミャンマーが新しい繊維生産基地に関心が高まる傾向にあり、中国の追撃も恐ろしい勢いだ。韓国の主要産業を分析してみると、5年以内に中国に追い越される可能性が高い分野は繊維(31.1%)で、造船(41.1%)、情報通信(38.1%)に次いで3番目である。

政府も繊維業界との懇談会の開催などを通じて問題点を探っているが、事実上明確な解決策はない状況である。繊維業界は、人件費をはじめとする生産コストの削減、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)で期待される効果などを計算し、ベトナムの投資に集中する。ベトナムが中国に代わるグローバル繊維・アパレルの生産地域に位置することができるという判断からだ。

特にTPP協定発効時にベトナムで作られた繊維や衣料品は、無関税でTPP加盟国に輸出することができるという利点がある。また、韓国政府は繊維・アパレル産業を自由貿易協定(FTA)活用の可能性が高い分野として挙げている。韓国の繊維・アパレル産業は、原材料の3分の1を海外から輸入し、加工して完成品を生産して完成品の3分の2を海外に輸出する海外依存、輸出主導型産業構造であるためである。

政府としては、FTA原産地基準の合意が重要であるという判断を優先する雰囲気だ。今月17日、ソウルの繊維センターで開かれた繊維・衣類原産地規定(約800品目)と関連した懇談会もこのような脈絡である。今後締結するFTAで、原産地規則の交渉の方向が何よりも重要なのである。この日、繊維・アパレル業界関係者は、FTAで原産地基準が締約国との間の貿易を活性化する方向で合意されなければならないという意見を集めた。

ユ・ミョンヒ産業部FTA交渉官はこの日、「今回の懇談会を通じて確認した繊維・アパレル業界の意見を東アジア地域包括的連携(RCEP)、日中韓FTA、中米FTAなど進行中のFTA交渉で活用する計画だ」と話した。

(亜洲経済オンライン)

<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기