日立、福島第一原発の建屋調査向け水中遊泳型ロボなど2機種を公開

日立製作所は10日、東京電力福島第一原子力発電所建屋内の調査向けに、水中遊泳型と配管移動型のロボット2機種を披露した。障害物を乗り越えながら水中や壁面を走行したり、形状を変えて狭い場所を移動したりできる。同原発の燃料取り出し作業に向けて、放射性物質を含む汚染水の漏えい箇所や容器内の破損状況、格納容器に残された燃料の状態などの調査に活用する。

水中遊泳型ロボットは水中で床面を走行し、配管などの障害物があれば遊泳して乗り越える。壁に近づくと床から浮上して機体を垂直にし、壁面に吸着して走行できる。大きさが縦60・5センチ×幅45センチ×高さ33センチメートル、重さが31・5キログラム。カメラや超音波測定器などを搭載し、漏えい箇所の特定などに利用する。

配管移動型ロボットは配管内では直線状に、広い空間ではコの字に形を変えて走行。配管内などの狭い場所を通ってその先の設備などを調査することを想定する。直線形状時の大きさは長さ64センチ×幅6・5センチ×高さ9センチメートルで、直径10センチメートルの配管内を走行できる。最大5センチメートルの段差を乗り越えられ、隙間の空いた格子状の金網の上でも移動が可能。

上下に可動するカメラを搭載しており、格納容器内などを撮影して調べる。高放射線下でも駆動できるよう極力電子部品を使わず、耐放射線性を1000グレイ程度まで高めた。

(亜洲経済オンライン)
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