国連貿易開発会議（ＵＮＣＴＡＤ）や韓国輸出入銀行などが２１日までに発表した昨年の世界の海外直接投資（ＦＤＩ）は１兆３１００億ドル（約１２６兆７０７６億円）と前年比で１８．１％減少した。世界金融危機後以降、最低水準となった２００９年（１兆２１００億ドル）に迫っている。
海外から韓国への直接投資は９０億ドルとなり、前年（１０２億ドル）に比べ１１．９％減った。中国への直接投資は前年比３．４％減の１１９７億ドル。韓国は中国の７．５％にとどまった。インド（２７３億ドル）、インドネシア（１９２億ドル）、マレーシア（１００億ドル）などのアジア諸国も韓国を上回った。韓国を下回ったアジア諸国はベトナム（８４億ドル）、タイ（８１億ドル）、フィリピン（１５億ドル）などだった。最大の投資受け入れ国は米国（１４６７億ドル）だったが、前年比で３５．３％減少した。韓国輸出入銀行関係者は「韓国への海外直接投資は投資環境を考慮すると、今後も大幅な増加を期待するのは難しい」と説明した。
一方、海外への直接投資は２００５～２００７年の平均（１兆４８００億ドル）比で１１．５％減となったが、韓国の直接投資は同期間平均（１３８億ドル）より６８．２％多い２３２億ドルとなった。うち合併・買収（Ｍ＆Ａ）への投資は５５億ドルと中国（３７１億ドル）、日本（３５６億ドル）を大きく下回った。ブラジル（７４億ドル）、マレーシア（９３億ドル）にも及んでいない。
（聯合ニュース）
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