北朝鮮外務省は16日、報道官談話を出し、3回目の核実験を批判する米国に対し「経済的利益と引き換えに核を保有したと思うのは謝り」と主張した。また、「ほかの道を選べば援助するという米国の誘惑は他国には通じるかもしれないが、われわれには犬の鳴き声にしか聞こえない」と激しく非難した。
北朝鮮が現在の路線を変更するなら、支援する用意があるとの米国政府の提案を拒否したものとみられる。ドニロン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日にニューヨーク市内で開かれた講演で、北朝鮮が意味のある措置を取れば「真の交渉」に応じる考えを示唆していた。
談話は「米国の敵視政策はむしろ強まっていることが明らかになった。(米国の主張は)詭弁(きべん)だ」と批判。核兵器については、「自主権と安全を守る万能の宝剣だ。誰かに認められるために核兵器を保有したわけではない」と主張した。その上で、「米国の核脅威恐喝に終止符を打ち、侵略の本拠地を懲罰することが核保有の唯一の目的」とし、「米国が敵視政策を放棄しない限り、対話する考えはない」と強調した。
(聯合ニュース)
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