くい設置の日本人 韓国検察が起訴

  • くい設置の日本人 韓国検察が起訴

ソウルの日本大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像などに「竹島は日本固有の領土」と書かれたくいを設置した日本人の鈴木信行(47)氏が韓国で裁判にかけられた。

ソウル中央地検の外事部は17日、慰安婦に対する名誉を毀損した罪で鈴木容疑者を起訴した。鈴木容疑者は韓国当局の出頭命令に応じず、取り調べはできなかったものの、犯行事実が明白なだけに起訴に問題がないと韓国検察は判断した。

鈴木容疑者が裁判にも応じない場合、欠席裁判で実刑が言い渡され、犯人引き渡しの手続きを踏む公算が高い。検察はまた、石川県金沢市に建てられている抗日運動家・尹奉吉(ユン・ポンギル)の殉国記念碑にもくいを打ち込み、「テロリスト」と侮辱したとして死者に対する名誉棄損の罪も適用した。 


◇韓国検察庁にもくい届ける

鈴木容疑者は昨年6月19日午前、ソウルの日本大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像に「竹島は日本固有の領土」と書かれたくいを縛り付けた。これらの様子は自身のブログで紹介し、韓国は歴史事実ではない嘘の「売春婦の碑」を設置していると非難した。

慰安婦被害女性らの告訴状を受理した検察は鈴木容疑者に昨年9月18日まで出頭するよう命じたが、鈴木容疑者は「罪を犯したとは思わない」と出頭命令に応じなかった上、ソウル中央地検に「竹島は日本固有の領土」と書かれたくいを届けた。


◇尹奉吉遺族も告訴

鈴木容疑者はその後も、日本や米国などでもくいの設置を続けた。

昨年9月22日にはブログを通じ、金沢の尹奉吉の殉国記念碑前にくいを打ち込んだ写真を掲載し、「日本軍に対して爆弾テロを行い、逮捕され死刑となった韓国朝鮮人テロリストだ」と書き込んだ。

これを受け、遺族らは直ちに死者に対する名誉棄損の罪で鈴木容疑者を告訴した。検察は鈴木容疑者がブログなどに掲載した写真や動画などを根拠に韓国の法廷に立たせることにした。

検察関係者は「日本の戦争犯罪は歴史的事実であり、取り調べはできなかったが、犯行事実が明白であるため、起訴に問題がないと判断した」と説明。「判決が下され、こうした犯罪に対する歴史的記録が残ることに意味がある」とした。


◇実刑確定なら身柄引き渡しの手続きへ

鈴木容疑者は検察の出頭命令に応じておらず、裁判に出席しない可能性が高いとみられる。こうした場合、欠席裁判となる。裁判で実刑が確定すれば、日本との犯人引き渡し条約に基づき身柄の引き渡しの手続きを踏む公算が高い。

(聯合ニュース)


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